オルタナティブ・ブログ > OnとOffの向こう側 >

オンラインとオフラインが融和する様子を企業のネットマーケティングの現場からお届けします。

17万人が参加した、iPhone App無料ゲーム部門ランキング1位とのコラボ事例

»

こんにちは、TLC 秋山です。

ようやく(今さら?)、ブログを書く面白さに目覚めてきました!『「Twitterマーケティングをやれ!」とムチャ振りされた時に初めに考える5つのステップ』に続き、短い間隔での投稿になります。

弊社では、Webマーケティングの効果確認を兼ねて自社サービスでさまざまな施策を行っているのですが、その事例や結果についても、ここで共有できればと思ってます。自社事例だとタブーもないですしね。

今回は、iPhone Appの激戦ジャンル「無料ゲーム部門」で現在ランキング1位を獲得している、『ぴよ盛り』の作者、虎丸くんとコラボした、Twitterフォロワー獲得キャンペーンを紹介します。
虎丸くんが運営しているGam.ebbはこちら↓からどうぞ
http://gam.ebb.jp/index.html

キャンペーンの目的は、「スモールビジネス向け」の「新規ユーザー開拓」です。興味のある方は、ご感想をお聞かせください。


のべ17万人がパズルをクリア。1万7000人がキャンペーン応募

7

概要と結果のご報告です。
このキャンペーンは、虎丸氏が運営しているFlashのパズルゲーム『解体』の作品とコラボし、パズルをクリアした方に抽選で3名様にAmazonのギフト券10,000円をプレゼントするという形で2回行いました。
その際の応募条件に、@flips_jp のアカウントをフォローしていただき、パズルのクリア画面から応募いただくという条件を付けました。
結果、のべ17万人に参加していただきました。


【第1回目】
 □ 期間:2011年10月12日~10月31日
 □ お題:解体シリーズ専用パズル「お弁当」
 □ 景品:Amazonギフト券 10,000円を3名様
 □ 結果:パズルクリア  80,615人(のべ人数)
     :応募      6,500人(のべ人数) … 8.1%
     :フォロワー増加 3,600人(推定) … 55.4%
キャンペーン画面は以下
http://www.flips.jp/kaitai.html


【第2回目】※実施中
 □ 期間:2011年11月30日~2012年1月31日(継続中)
 □ お題:解体シリーズ専用パズル「白いキーボード」
 □ 景品:Amazonギフト券 10,000円を3名様
 □ 結果:パズルクリア  93,842人(のべ人数・集計時点)
     :応募      10,800人(のべ人数・現在集計中)… 約11%
     :フォロワー増加 2,800人(推定)… 約26%
キャンペーン画面は以下
http://www.flips.jp/kaitai4s.html


この数字が意味するものを考えてみた

10

個々の数字についてもみておきます。

≪クリア人数≫
パズルをクリアしたのべ人数は、1回目8万人、2回目9万人と大きい規模になっています。これは、良質なパズルゲーム自身が集客力を持っているということを表しています。特にFlashの脱出系パズルゲームを紹介をするサイトが多く存在し、結果的にこのキャンペーンが多くのサイトで紹介されるという結果となりました。日によっては通常期の500倍のPVを記録し、これは弊社のようなメディア力のない企業にとっては、かなりのインパクトでした(普段のPVが多くないというのももちろんありますが)。


≪応募率≫
応募率は、1回目8%、2回目11%となっています。1回目より2回目の方が応募率がいいのは1回目の応募者が2回目も応募していただけたためと考えられます。Twitterアカウントのフォローを応募条件とすることで、このような継続性を生むキャンペーンを組むことができます。

Twitterキャンペーンの場合は、「応募=友達への紹介」になるので、連続したキャンペーンで継続的に参加者を増やすことは、キャンペーンの効果拡大につながります。

数字の絶対値が多いのかという話については、
 ・パズルゲームユーザーに対して告知しているので、Twitterを利用していないユーザーも多くいる
 ・Twitter利用ユーザーでも当然ゲームだけ遊びたいというニーズはある
 ・応募の条件「@flips_jpのフォロー」を

Flipsというサービスを知らない人は、@flips_jpのフォローには抵抗あると思いますので、このサービスでは妥当な数字かなと思っています。


≪フォロワー増加≫
フォロワーの増加は1回目約3,600人、2回目約2,800人となります。ここについては、Flips自身の知名度を考えると妥当な数字かなと思います(メジャーブランドであれば段違いの効果になると思いますが)。ただ、応募者にTwitterアカウントフォローの導線をわかりやすく説明する等して改善する必要はあります。

キャンペーンで何が残ったか
8

キャンペーン前と比べて1日の申し込み数は増えているんですが、その紐付けができないのが悩ましいところです。“実感はあるが数字に落ちないのがソーシャルメディア”ということで、この後のことを書いておきます。

それは置いておいて、今回のキャンペーンで繋がれた方は、直接のターゲットではないので、Twitterを通じた売り込みなどは行いません

興味を持った方に一緒に『Flips』を盛り上げていただけるような企画を展開していくことで、効果につなげることをすすめています。

例えば、昨年、競合サービスであるGoogleの“みんなのビジネスオンライン”にどうやって対抗するかの意見を募集した時には100名以上の方から今後の販促のアイデアをいただくことができ、実際にいくつかは企画が進行しています。

その中で、『Flipsの良さ』についてよく知っていただいた結果、周りでホームページに困っている人がいれば、紹介していただけるような関係性を目指しています。

最後に、なぜこの記事を書いたか
9

こういった記事を書くと、「インセンティブを動機としてつながるのは、ソーシャルの本質ではない」といったコメントが付くのかなと感じていますが、今回は、あえてこの議題を選びました。

理由は、「出会わなければ始まらない」からです。
誰もが知っているメジャーブランドの活用事例は多く紹介されていますが、メジャーブランドの基本戦略は、「既存顧客をソーシャルに誘導して継続的にコミュニケーションを行う」ですので、これからブランドを知ってもらわなければならないマイナーブランドの戦略とは180度違います。

また、飲食店さんなどでスモールビジネスでの成功例としてよく上がりますが、「Twitterでの活用事例を露出させることで認知度を高める」という広報的な活用方法ですので、今さらTwitterでは生まれにくいでしょう。そういったやり方は今、“Pinterest”で皆が狙っています。※綴りがまちがっていましたので、修正しました(1/31)

そういった理由で、事例を記事にしてみました。

ソーシャルメディアは人と人のつながりです。開設しただけで、フォロワーが少なく、まだ何も始まっていない企業アカウントを運営している方は、見つけてもらうのではない、別の「出会う」方法をもう一度考えてみてもいいのでは、ないでしょうか。


-----------------------------------
≪株式会社トゥーンライン・コーポレーション≫
ソーシャルメディアの導入支援サービスを展開する株式会社トゥーンライン・コーポレーションの企業サイト
http://www.toonline.co.jp/

秋山慎治のTwitterアカウント
http://twitter.com/#!/Shinji_Akiyama

≪中小企業のオウンドメディア作成ツール Flips≫
Flipsのサービスサイト
http://www.flips.jp/

FlipsのFacebookページ
https://www.facebook.com/flips.jp

FlipsのTwitterアカウント
http://twitter.com/#!/Flips_JP
-----------------------------------

Comment(0)