オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

昨日のエントリに対する補足、そしてオープンにディスカッションするということ

»

残念な話ですが、僕が昨日書いたエントリが誤解を生んでいるようです。問題とされたのは以下の部分:

実は日立製作所が開発した技術だったりするのですが、ウェブサービスに興味のある方なら画像解析技術は特に目新しい話ではないでしょう。

この箇所を読んで「親会社の技術を否定している、なんてことだ」というクレームがあったとのこと。何はともあれ、僕の書いた文章で不快感を感じさせてしまったことをお詫び致します。

しかし僕は「親会社の技術を否定」しているつもりはありません。この文章だけでもそうですし、更に文章全体を読んでいただければ明らかだと思いますが、「画像解析を応用したシステムは珍しくない」と述べたまでです(高度な技術かどうかという判断は含まれていません)。誤解を招くような書き方だったことは謝罪したいと思いますが、日立グループを誹謗しているように受け取られてしまったのであれば、それは僕の本意ではないということだけはご理解下さい。

またもう1つお願いしたいのは、もし僕が誤った情報や、人を不快にさせるような文章を書いているのであれば、それをコメント/トラックバックで指摘して欲しいということです。今回の例でもそうでしたが、僕は親会社が関係している話かどうかを問わず、いま皆さんと一緒に考えたい問題を取り上げていきたいと思っています。これを書いたら誰かが得をするからとか、逆に損をするからとかいった理由で何かを取り上げる・あるいは取り上げないという判断をすることはありません。ましてや、都合の悪いことを書いてしまった時に後でこっそり書き換える、などということもしません。ですから、僕に向けられる批判や意見もできるだけオープンにしていきたいと考えています。スパムや僕以外の個人に対する誹謗中傷の場合を除き、コメント/トラックバックを削除したり非公開にすることはないというポリシーを採用しているのもそれが理由です。

今回も、仮にコメントで指摘されていれば「そんな意図はない、誤解です」とその場で訂正することができたでしょう。そしてそのやり取りは他の読者にもオープンになるわけですから、僕が取り上げた話題についてより理解が深まるはずです。それこそ、ブログのようなソーシャルテクノロジーを使って何かを発言することのメリットの1つではないでしょうか。

ともあれ、(もう登場して何年も経つとはいえ)ブログは全く新しいコミュニケーションのツールです。僕はできるだけオープンにコミュニケーションを行うことが「正しい」と考えていますが、それを「誤り」と考えたり、組織は全員が同じ顔を見せなければならないと考える方もいらっしゃるでしょう。僕自身、いま現在の考え方に固執するつもりは全くありません。それこそ、このブログを通じて様々な意見を聞くことができればと考えています。

【○年前の今日の記事】

「死ねばいいのに」 (2008年6月4日)
「情報は無料に、そしてごちゃ混ぜになる」 (2007年6月4日)

Comment(3)