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侮れない、Google News のローカルニュース対応

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あらたにすキジサクと日本の新聞社のニュースが続いたと思ったら、Google News からこんな反撃(?)が飛び出しました:

Google Newsがローカルニュース対応に (ITmedia News)

ちなみに Google News オフィシャルブログでの解説はこちら:

All News is Local (Google News Blog)

残念ながら日本語版は未対応(あえて「非対応」ではなく「未」対応としておきます)なのですが、英語版 Google News でローカルニュースが簡単に表示できるようになった、というもの。操作は簡単で、"Local News"のコーナーに現われる入力欄に地名 or 郵便番号を入れればOKです。国や州、県のレベルは当然として、市町村レベルまで絞り込むことが可能とのこと。ITmedia の記事では"Tokyo"を指定していますが、これだとちょっと実力の程が計れないので、以前住んでいた「マサチューセッツ州ケンブリッジ」を指定してみました:

Cambridge_local_news

さすがに英語ソースだと、大量に情報が出てきます。Boston Globe に Cambridge Chronicle、Harvard University Gazette などなど。もちろん現在は日本にいるので関係ありませんが、大手メディアには載らないような小さな展覧会の記事などもあり、ケンブリッジに住んでいた当時ならかなり使えたかも……という印象です。

これを使って実感したのですが、実は大きなニュースを追うのって、それほど難しいことではないんですよね。「あらたにす」が無かったとしても、例えば今回の冷凍餃子事件の詳細が知りたければ、朝日・日経・読売(ANY)各社のサイトを順に見ていけばいいだけの話でしょう。また過去の事件だって、よっぽど専門性の高いものでなければ、有料データベースを頼らずともネット上に無料で公開されている記事で事足ります(そして専門性の高い情報は、一般紙ではほとんど見つけることはできません)。

ただし、地元ニュースはそうはいきません。大手の新聞だけ読めば十分なんてことは決してないですし、「今日は三鷹に関係した記事があるかもしれない」などというカンだけで無数の新聞・雑誌を毎日チェックするのは不可能です。つまりローカルニュースこそ、複数のソースを効率的にチェックする仕組みというのが活きてくる分野でしょう。しかも今回の Google News では、

見出しやニュースソースから場所を判断するのではなく、記事内の単語を分析し、そのニュースがどの地域で、どのような事柄について報道しているかを把握した上で、収集結果に反映させているという。

とのことですから、単にキーワードで記事を引っかける以上の精度で情報を確認できるはずです。小さな機能に見えて、実は多くの人々を惹きつける――そしてますます「ニュースのチェックは Google News で」という人々を増やす結果をもたらすかもしれません。

ぜひ日本でも、Google News がカバーするメディアサイトが増えて、ローカルニュース対応が始まって欲しいと思います。もちろん、47NEWS に頑張ってもらうというのでも良いのですが。

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