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社員のSNS閲覧は被害か?投資か?

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年間で約4,600億円分の損失。といったら無視できない数字ですが、社員が就業時間中にSNSを閲覧することで、これだけの「被害」が出ているという調査が発表されたそうです:

社員のFacebook閲覧で50億豪ドルの損害――SurfControl調査 (ITmedia News)

インターネットセキュリティ企業の SurfControl がオーストラリアの企業を対象に行った調査について。槍玉に挙げられているのは海外で人気のSNSサービス"Facebook"で、社員が Facebook にアクセスしている時間を損失として計算すると、50億豪ドル(約4,600億円)という数字になるとのこと。まぁ SurfControl はその名の通り、ネットへのアクセス制限をかけるフィルタリングソフトを提供している企業なので、少し割り引いて考える必要があるかもしれませんが。

一方で SurfControl 会長のリチャード・カレン氏は、こんなことも述べているそうです:

カレン氏は、職場のコンピュータでのFacebook閲覧を禁止することが、時間の浪費を防ぐ最善の方法とは限らないと指摘する。この種のサイトは人的交流を促進し、そのために社員が進んで長時間働くことになるからだ。

ということで、Facebook で「遊んで」いる時間は一概に悪とは言えない -- それによって社員が長時間働いてくれるかもしれないから、とコメントされています。長時間働いたら残業代がかかって企業には損失だろ、という気がしないでもないのですが、確かにSNSにアクセスしている時間を「損失」とは決め付けられないのではないでしょうか。例えば、上記のような息抜きとしての効果の他に、

  • 社外の人間と交流することで、刺激されて新しいアイデアが浮かぶ
  • 社外の専門家とコンタクトが取れるので、調査にかかる時間が短縮される
  • 参加しているコミュニティから最新情報を得ることができる

なども考えられると思います。ゲームなどと違い、SNSから得られるものは娯楽だけではないのですから、社員がSNSにアクセスして何をしているかまでを把握しなければいけないのではないでしょうか。

まぁ、だからといって本業がおろそかになっては元も子もないわけで、要はバランスの問題なのでしょうね。ただサボる人・サボる時はネットが無くてもサボるわけですから、あまりSNSを責めてはかわいそうかな……と思います。

とここまで書いて、今日の ITmedia エンタープライズで関連記事が掲載されているのを見つけました。同じく海外での調査ですが、職場からSNSにアクセスすることを禁止されている従業員が半数を占めている、とのこと。単に「遊んじゃ困る」という理由の他に、「情報が流出しては困る」という理由もあるようですね:

職場でのSNS利用、半数が禁止に (ITmedia エンタープライズ)

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