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メディアの利用時間、減少のきざし

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ウェブなどのデジタルメディアの進化により、人がメディアに接する時間は減っている……米国での調査ですが、そんな結果が出たそうです:

Media Usage per Person Drops for First Time in a Decade (Advertising Age)

Webの利用時間、新聞を超える勢い――米調査 (ITmedia News)

投資会社 Veronis Suhler Stevenson (VSS)の調査結果。1997年以来、初めて"Media usage per person"(1人あたりメディア利用時間)が前年度を下回った(0.5%の減少)、とのこと。VSSはこの原因を、消費者行動の変化、およびデジタルメディアの進化(より効率的な情報収集が可能になった)にあると分析しているそうです。

"Now they're consuming news through a faster means," Mr. Rutherford said. "They can download shows and watch shows on TiVo, or they might watch a clip of 'The Tonight Show With Jay Leno' instead the whole hour to catch the funny clip that everyone loves."

「消費者はより速い手段でニュースを利用するようになっている」とラザファード氏は語った。「彼らはTiVoで番組をダウンロードして視聴したり、"Tonight Show With Jay Leno"の全体を見るのではなく、一部を抜き出して見ることも可能になっている。」

つまり「効率的な情報摂取が可能な手段=デジタルメディア」が発達し、人々がそれを利用するようになったので、総メディア利用時間が短縮したという話ですね。そもそも現在のメディア利用時間は、望まれない時間(広告が流れる時間や、欲しいニュースを探す時間など)が含まれてインフレになっている、と言えるでしょう。できることならば、メディアに接する時間をもっと短くしたいと消費者は考えている -- そしてそれに成功しつつある、のではないでしょうか。

そもそも毎年のようにメディア利用時間が増えることの方が、異常な傾向であると言えるかもしれません。メディアにとっては厳しい話かもしれませんが、減少傾向は持続する可能性もあると思います。今後はオールドメディア->デジタルメディアへのシフト、という理由だけでなく、デジタルメディア間の競争->より効率的なデジタルメディアの登場、という理由からもメディア利用時間が減るかもしれませんね。

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