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家計簿化するネットスーパー

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ネットを通じて、スーパーに並ぶような商品が買えるサービス「ネットスーパー」。このネットスーパーが盛んになってきていることについては、以前からこのブログでも紹介しています。先行する西友に追いつこうと、大手小売業者は競うようにサービスを立ち上げているのですが、西友ネットスーパーも進化を続けています:

西友ネットスーパー

実は昨日の日経MJでリニューアルのことを知ったのですが、残念ながら同じ内容の記事をネット上で見つけることができなかったので(まだまだ紙メディアは強い!)、西友ネットスーパーに掲載されていた<お知らせ>を転載しておきます:

<こんなところが便利になりました>

―今日・明日・あさって~7日後のお届け分までご注文できます。

  • 来週の土曜日のご注文を土曜日の今日注文できます。
  • 忙しいあなたのスケジュールに合わせてお届け日お届け時間帯をご指定ください。

そう、従来は注文当日か翌日の配送しか受け付けていなかったのが、新たに7日後までの配達を指定できるようになったそうです。1週間のスケジュールに合わせて、計画的な購入が可能になった、とのこと。

これは小さなリニューアルかもしれませんが、ネットスーパーが「家計簿化」する一歩となるのではないでしょうか。これまで日々の買い物の管理というと、レシートを家計簿に貼り付けて手作業で行うしかありませんでした。仮にネットスーパーの画面上でこれから買うもの・過去に買ったものが管理できるようになれば、様々な分析や計画が可能になるでしょう。栄養は偏りすぎていないか、購入する頻度が極端に上がっている/下がっているものはないか、購入した商品の単価や合計金額に異常値はないか、などなど。もちろんある特定のスーパーだけで買い物するわけではありませんし、親戚や近所の人々からもらいものをすることもありますが、ネットスーパーに新たな価値を付与するものだと思います。まぁ、そこまでサービスが充実してくれるかどうかは分かりませんが……。

ネットスーパーは単に「現実の買い物をネットに置き換えただけ」と見なされることもあります。また配送など実現にかかる手間やコストなどを考えると、普及は難しいのではないかという予想もあります。しかし「家計簿化」によって、単なる配送サービス以上の価値を生む可能性があるのではないでしょうか。上記のような分析・提案をする機能が実現されれば、歩いて買い物にも行けるけどネットから買う、という人も増えるように思います。

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