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地図×クチコミ

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いわゆる「WEB2.0」の時代になり、はやり・すたりが決まる上でクチコミが果たす役割は大きくなりました。それに伴い、クチコミを可視化するための様々なアイデアが登場していますが、地図を活用した仕組みを実現しているサイトがありました:

Buzzmap (ontside.in)

buzzmap

ある地域の出来事をテーマにするブログ(地元ブログ?)をネットワーク化するサイト"outside.in"が実験的に開発したページ(ちなみに outside.in についてはこちらの記事が詳しいです)。ニューヨーク・ブルックリンの一画を示した地図で、その上に「クチコミ(ブログのエントリ、もしくはマスメディアの記事)」が円グラフで表示されています。円の位置が話題に上がっているお店等を示していて、マウスオーバーすると具体的な名前を確認することが可能。また円が大きければ大きいほどエントリ/記事がたくさんあることを示し、ブログ/メディアの比率はオレンジ/グレーの比率で表されています。

面白いのは、2006年12月から2007年5月までの流れを追ってくれる点。そのため次第に円が大きくなり、ある時を境に小さくなる=クチコミが盛り上がり、引いていく状況を感覚的に理解することができます。他にも「マスメディアでは盛んに取り上げられているのに、ブロガーの反応がイマイチ」というスポットや、その逆のスポットなどが手に取るように分かって面白い!

残念ながら、この地図上から特定のエントリ/記事にジャンプしたり、話題に上がっているスポットの詳細情報を表示したりすることはできません。しかし既存の技術と組み合わせれば、そんな機能も追加できるでしょう。またポジティブな意見/ネガティブな意見を色で区別して、「良い意味で話題になっているお店」を可視化するなんて工夫もできそうですね。

「週末は地元で遊ぼうかな」なんて時、クチコミに頼ろうとしたら、現状ではグルメサイト等の記事やコメントを1つ1つ読むしかありません。地図を活用しているサイトでも、個々の記事と場所が結びついているだけで、全体の評価や盛り上がりを把握するのは難しいでしょう。こうして地図からクチコミ全体を俯瞰するというアイデアが、今後進化を遂げていくのかもしれないな、と感じた次第でした。

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