スパムはもう問題じゃない?本当に?
「スパムは増えているにもかかわらず、「スパムはまったく問題ではない」と考えるユーザーが増えている。」 -- そんな刺激的なヘッドラインが掲げられた記事が、ITmedia News に掲載されていました:
■ スパムはもう問題じゃない? (ITmedia News)
ネット関連分野の調査会社、Pew Internet & American Life Project が発表した調査結果について。米国でのアンケート調査ですが、「スパムは大きな問題である」と考える人の割合が減り、さらに「スパムはまったく問題ではない」と回答した人の割合が増えたとのこと。興味がある方のために、詳しい調査結果へのリンクを貼っておきます:
■ Spam 2007: The volume of spam is growing in Americans’ personal and workplace email accounts, but email users are less bothered by it.
※注:PDFファイルが開きます!
この記事を読んだとき(正確には記事タイトルを見たとき)、最初に感じたのは「もう問題じゃない?本当に?」という疑問でした。なぜかと言えば、最近僕の頭の中では「スパム=スパムトラックバック/スパムコメント」という図式が出来上がっているから。いつもオルタナティブ・ブログをご覧の方ならばお分かりだと思いますが、新しいエントリを投稿すると、ものの1時間もしないうちにいくつもスパムトラバ/コメントが付きます。コメントについては、最近必ずCAPTCHAが表示されるようになったのですが、やはり効き目がない場合もあるようですね。
Pew の調査は、実はスパム「メール」だけを対象としたもの。確かにメールだけであれば、最近のフィルタリング機能の向上によって、僕自身もほとんど煩わされることはありません。また記事で触れられているように、「ポルノ関連のスパムが減った」という指摘も、個人的には正しいように感じています。だからと言ってスパム業者があきらめたわけではなくて、よりスパム対策が脆弱な分野 -- すなわち「ブログ」にターゲットを移した、という面もあるのではないでしょうか。
ブログもメール並みに一般化したわけですし、そろそろスパムトラバ/コメントのフィルタリング機能も充実してくれないでしょうか。個人的には「これは便利」という機能を導入してくれているブログASPサービスもあるので、そういった機能が一社で独占されることなく、広く共有されるようになることを願います(ちょっと都合が良すぎる話かもしれませんが)。
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