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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

合宿応用編

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ITベンチャーの世界では、「開発合宿」というイベント(?)がすっかり定着したようです。ITmedia の中だけでも、「開発+合宿」というキーワードで検索すると71件の記事がヒットしますし、『百式』の田口さんはゴールデンウィーク中にも合宿を開かれたとのこと。そんな「合宿形式で何かを達成しよう」という試みは、意外なところにも応用されているそうです:

楽器挫折者救済アットマークサイト

今日の日経流通新聞で紹介されていたサービス。「子供の頃に習っていたけど、もうしばらく弾いていない」「学生の頃に憧れて買った楽器だけど、いまは部屋の片隅でホコリをかぶるだけ」 -- そんな経験を持つ「楽器挫折者」向けに、再び好みの楽器を演奏することができるように訓練する2泊3日のツアー、その名も「楽器挫折者救済合宿」が人気を集めているそうです。日本旅行が企画したもので、1回の定員は15名。今年末までに開く合宿を含めると、累計参加者数は700名を超えるのだとか。

考えてみれば、「合宿免許」なんてのも一般的ですし、何かを達成する(ちなみに「楽器挫折者救済合宿」では、最終日に全員が参加して課題曲を弾くとのこと)ために泊り込みで打ち込むというのは様々な場面に応用できるかもしれませんね。パッと思いつくところでは、語学(これはただの短期留学になってしまうかもしれませんが)、芸術(最終日までに作品を完成させる)、文学(同じく最終日までに小説やエッセイを書き上げる)などが考えられるかもしれません。既に実現されている「合宿」も多そうです。

また既に「合宿」のノウハウを持つ企業は、他社にその知識を売るというビジネスが考えられるかもしれませんね(意外に「開発合宿」成功のノウハウを知りたいと考えている大手企業は多いのでは?)。合宿といえば学生の頃のクラブ活動、というイメージは、数年後には大きく変わっているのかもしれません。

ちなみに救済合宿の様子を紹介しているページはこちら。どんな合宿でもそうですが、やっぱり泊り込みで没頭するというのは楽しそうですね(打ち上げは最高でしょう)。そういえばウチのピアノもホコリをかぶってるし、2泊3日なら参加してみたいなぁ。

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