自分で使ってみればいいのに。
使ってみればすぐに分かることなのに、使わないから分からない。そんな例ってありますよね。例えば最近、こんな記事を目にしました:
■ The importance of real-world testing (Sneak)
写真を見れば一目瞭然。このキーボード、なんと電源ボタンが削除キーの真下に付いています。タイプミスを消そうとしたら、電源まで消してしまった…!などというミスが起きるかもしれないと容易に想像できるでしょう。記事では「だからユーザーテストが必要だ」とコメントされているのですが、わざわざユーザーを呼ばなくても自分で使ってみればわかることです。
同じような例として、以前 Polar Bear Blog でこんな事を書いたことがあります:
■ CGM時代に逆行するインターフェース (Polar Bear Blog)
こちらは僕が愛用している ThinkPad X41 の話。ブラウザの「進む」「戻る」に対応したキーがカーソルキーの真上にあるために、WEBアプリケーションでテキスト入力をしている際に誤って押してしまい「保存してないのに画面を戻してしまった!」という事件がたびたび発生しています。最近ではブラウザで文章を作るということも珍しくありませんから、この設計ミスも「自分で使ってみれば分かること」ではないでしょうか。
さらに最近では、こんなニュースもありました:
■ “ニセモノ”のオンラインサービスに引っかかる (ITmedia)
ベルリン芸術大学のデジタルメディアに関する授業で、「実際にあってもおかしくないようなウソの技術を、真実のように見せかけて宣伝する」という課題が出され、その回答として作成された smllr.com に多くの人々が引っかかったというもの。とはいえ、登録処理を行うと「これはウソです」という回答メールがちゃんと送られてくるので、試してみようと思えばダミーであることに気付いたはずです。騙された(?)人々は、ブログなど他人の情報を鵜呑みにするのではなく、「自分で使ってみよう」という姿勢を持つことを肝に銘じるべきです……
■ Flickr に香りをアドオン -- smllr.com (Polar Bear Blog)
……でないとこのブロガーのように、嬉々としてウソに引っかかる人間になってしまいますので。