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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

Car Generated Media の時代

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さすがに年始なのでこれといったニュースもありませんが(自分自身も明日までお休みなので)、ニューヨーク市で面白い取り組みが始まろうとしているそうです:

New York City Cabs to Map Out Cell-Phone Dead Zones (FOXNews.com)

エリクソンがニューヨーク市タクシー委員会から、タクシーのトランクにモバイル機材を設置する許可を得たとのこと。少なくとも50台のタクシーに設置されるこの装置(モデム程度の大きさ)は、現在いる地点の電波の状態を自動的に記録・報告することができるのだとか。これによって、市内のどの地域が電波が届きにくいかをより正確に把握することができるわけです。

Web 2.0 の流行でもたらされた恩恵の1つは、「ある目的を達成するために数多くの小さな力を結集する」という発想が一般化したことだと思います。「数多くの小さな力」とはもっぱら、インターネットを利用するユーザーのことが想定されているわけですが、今回のニュースのように「市内を走るタクシー」など様々なモノを活用することもできるのではないでしょうか。グリッド・コンピューティングのように、小さなモノの集合をあたかも1つの大きな存在として活用するという発想も、コンピュータ以外の分野にもっと応用が進むのではないかと思います。

そういえば、似た話としてホンダのインターナビがありますね。こちらはホンダの純正カーナビが搭載されているクルマから得られた情報を元に、リアルタイム渋滞情報など様々な価値を提供しようというものです:

「クルマのWeb 2.0」――ホンダ インターナビ・プレミアムクラブ (ITmedia +D LifeStyle)

2007年は人間に加えて、クルマも Web 2.0 に参加する年になるのでしょうか?

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