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組織を活性化させていく上で外せないポイントを、企業や組織が抱える問題や課題と照らし合わせて分かりやすく解説します。日々現場でコンサルティングワークに奔走するコンサルタントが、それぞれの得意領域に沿って交代でご紹介します。

第一印象~最初の印象

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皆様は「第一印象」について、どうお考えでしょうか。
人と人との繋がりにおいて初対面の人から受けた印象は、変わることがありません。もしくは初対面時の印象がそのままビジネスの関係においても影響してきます。
初めて会った人の情報を得る時に、最初に感じる印象は、その後のビジネスにおいて重要だとされ、仕事の結果を左右されてしまう時もあります。弊社が納めております新入社員研修の導入に実施致します「ビジネスマナー研修」ではこの基礎を学びが中心となっています。

世の中、新入社員の皆様が入社して早4ヶ月が過ぎました。
4月からのOJT、Off-JTを終え、先輩社員と同行し営業訪問、または社内にて来客応対といった経験されていると思います。これから独り立ちしていくときに気を付けて欲しい行いを改めてお伝えしましょう。

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~第一印象~

最初に受けた人の印象は、変わらないと最初にお伝えしました。ビジネスシーンでは重要だとされ、ビジネスマナー研修では、最初に会った時に印象に残る相手の身だしなみ、挨拶、言葉遣いなどを重点的に学んでいきます。
人が最初に会った人のどの情報に、影響を感じるかを研究したものに「メラビアンの法則」というものがあります。

~「メラビアンの法則」とは~
1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、人の第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念です。具体的には、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合であるというものです。

言語情報(Verbal)...7%聴覚情報(Vocal)...38%視覚情報(Visual)...55%

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※弊社研修資料より抜粋

最初のたった3~5秒で決まってしまうのなら、良い印象を持ってもらいたいものです。
具体的には
・視覚情報(見た目)→身だしなみ(スーツ、靴、髪型)表情(笑顔、視線)など
・聴覚情報(話し方)→声(声のトーン、速さ、間、言葉遣い)など
・言語情報(話しの内容)→名前、会社の概要説明、商品説明、提案内容の説明など

これら3つの情報が全て整えばよいのですが、一度には難しいかもしれません。
そもそもビジネスシーンで、"第一印象"が何故重要なのでしょうか。
皆さんが訪問される側になった時の場合を想像してみて下さい。

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あなたは総務部に配属されました。最初の仕事は社員旅行の手配をしてくれる旅行代理店の選択です。同じ内容で、大手2社に見積もりを依頼し、今日はその旅行代理店が会社に来る日です。

A旅行代理店→きちんとした身なりで、時間通りに来社しました。挨拶をすますと、簡単な会社概要の後早速見積もりを提示してきました。見積もりの内容は依頼した通りです。

B旅行代理店→約束した時間にぎりぎりで到着したせいもあり、服装はA社の人とほぼ同じであるものの、上着はしわくちゃでワイシャツは汗がにじんでいます。忙しいのか打合せの最中も携帯が何度も鳴り、度々打合せが中断しておりました。見積もりの内容は依頼した通りでした。

同じ内容で、同じ見積もり金額だったら、あなたはどちらに手配を依頼しますか?
簡単に決められない事項ではありますが、A旅行代理店の方が、第一印象としては、安心して依頼できそうな印象が持てたのではないでしょうか。
B社がA社と最初から同じ土俵で戦うにはどうしたらよかったのでしょうか。時間に余裕をもって行動し、訪問前には身なりを整え、携帯はマナーモードにし、何を説明するのか事前に準備しておけばよかったのかもしれません。

第一印象がもたらす影響が、ビジネスにおいてどのように左右されるか自身に置き換えて考え、信用される行動とは何かを考えると自然と自分自身の印象をよくしようと思ってくると思います。
新入社員の皆さん、これからがスタートです。頑張っていきましょう。

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