「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　船場吉兆が廃業を発表しました。これだけ悪い材料が揃ったのですから、売り上げが上がらないのはそうなのでしょう。社長の断腸の思い、というのもそうだったのだろうと思います。

　「あれだけいろいろあったんだから、当然だよ」

　昨日、帰宅時の地下鉄の中で聞こえてきた会話です。他人の会社だから言えるのでしょうが、私にはそんなに簡単には言い切れないのが正直なところです。

　さて、確かにいろいろと良くない材料がありました。客の食べ残しと手つかずは違う、という話もありました。
　私自身、確かに手つかずの料理はもったいないと思います。実にもったいない。ただ、だからと言って、使い回して良いかというと違いますよね。船場吉兆は、一人当たり3万円くらいかかる、と大阪の方に聞いたことがあります。一人当たり3万円のお店の料理が、使い回されていては困りますよね。
　フランスの高級レストランでは、客の食べ残しをキッチンの若手たちが取り合って食べる、と聞いたことがあります。それは、シェフの味を盗むため。盗むというと聞こえが良くないですが、シェフの味を学び得るためです。これは分かります。
　ただ、客に対しては違いますよね。払ったお金は、何の代金？ということになってしまいます。
　YouTubeでも、ささやき女将と呼ばれた報道を見ました。確かによく囁いていましたね。あれは聞こえすぎ。「頭が真っ白になった」というのは、真っ白になった人がいうのであって、作った回答ではいただけません。まぁ、そういうことなんでしょうが。
　なんだかまとまりのない文章で申し訳ありませんが、言いたいことは一世代を築いた老舗が無くなる。それは、一言では言い表せないと思う、ということです。
　老舗は無くなりましたが、腕の良い職人の方々、一流の接客をしていた方々の力量は、場を変えて発揮していただけることに期待したいと思います。