「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　明けましておめでとうございます。
　2008年は閏年であり、久しぶりのアジアオリンピックイヤーでもありますね。携わっておられる仕事によっては、中国への出張が予定されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
　今回のタイトルは大きく「2008年のビジネスパーソン」としてみましたが、実は2008年に限った話ではない内容です。
　最近は携帯電話が当たり前になり、携帯でインターネットにアクセスできる。多少見づらいことを我慢すれば、PCサイトにだってアクセス出来てしまう。そのため、PCを使いこなせなくたって大丈夫。そう考えている若い世代が多いそうです。
　僕個人的には、これは十代なら良いのでしょうが、社会人になるとそうはいかなくなってきているのではないかな、と考えています。PCとMacという切り分けではなくて、PC＝パーソナルコンピュータという意味で考えてみると、PCを使いこなせない人は、どんどん取り残されていくのではないか、と危惧しています。
　このブログをご覧いただいている方のほとんどは「あ、PCね、俺はちゃんと使えてるから」という方なのでしょうね。
　しかし、必ずしもちゃんと道具として使いこなせているというわけではない気がしています。これはITに関わるビジネスだとか、ITエンジニアだからという話ではなく、現代のビジネスマンとして、という意味です。
　僕の知り合いのビジネスマンでPCをさわれない人は皆無です。しかし、ちゃんと道具として使いこなせていない方も少なからずいます。
　僕が申し上げているのは、Yahoo!やGoogleの検索を使いこなせているか、PowerPointやKeynoteなどのプレゼンツールを使いこなせているか、Excelなどの計算ソフトをより上手に使いこなせているか、そして簡単なショートカットを使えるか、といった、ある意味で基礎的なことです。
　検索する際に、自分が探したいサイトにより早く辿り着く工夫がされているか、プレゼン資料を作成する際に、より相手に早く、深く伝わる資料に仕上がっているか。
　そして、計算ソフトでより早く資料を作成し、なおかつその資料からデータを集めやすくなっているか、またその計算式を利用して新しい表やグラフを作り上げることが出来るようになっているか、Ctrl+C、Ctrl+A、+Z、+X、+Vそして+P、+Sなどの基本的なショートカットを使うことで作業が速くスムーズになっているか。そういったことです。
　もちろんこれらは基礎的なことであり、これから先に発展した使い方を出来ている方も多くいらっしゃいます。
　しかしその一方で、「PCなんか出来なくても」とがむしゃらに仕事していた人たち、特に二十代、三十代の方たちは、今年2008年、そしてそれ以降に壁にぶち当たるのではないか。そんなことを危惧しているわけです。
　僕自身エンジニアではありません。パソコンはMacから入りました。ブラインドタッチは、自分が使っているPCでしか出来ません。最初は色々と戸惑いました。ですが、使いこなせるようになることで、格段に仕事のアウトプットが良くなった気がしています。
　2008年になっても「そんなの関係ねぇ」なんて言ってないで、ぜひPCを道具として上手に使いこなしていただきたい。それで仕事は格段に前進すると思っています。
　PCだけに頼るのは良くありませんし、コミュニケーションの基本は対面です。しかし、例えば初対面の方に短時間で分かりやすいプレゼン資料を作ることが出来れば、間違いなくコミュニケーションは深くなるでしょう。PCを使うことが目的ではなく、より良いアウトプットを作成するための道具として、です。
　「誰に向けて書いてるの？」と思われるかも知れませんが、これは僕が知っている数名の方をイメージして書いています。そして彼らだけではないと思っている次第です。僭越ながら、2008年の一本目は世の中の一部の方々へのメッセージで始めさせていただきました。
　今年も何卒、よろしくお願いいたします。