「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　神戸に行ってきたこともあり、住居について考えてみました。
　山本さんの情報では、住宅の売れ行きが良くなくなってきたとか。それでも、都内にはどんどんマンションが建設されています。江東区は学校不足が問題なので、最近ではその隣にある江戸川区や墨田区が増えてきているようです。
　僕が住んでいる地域は、空き地が出ても規模が小さいため、一軒家を建てることが多いようです。また最近では、いわゆる建て売りは「隣と同じ家じゃイヤ」という方のために、土地を契約後に住宅を建てる、注文住宅になっているものが多いそうです。
　
　さて、本題であるマンションと一軒家。比較するも何も、全然違うじゃん。はい、ごもっともです。なのですが、自分が住宅を購入するとなると、どちらかを選ばなくてはなりません。
　
　僕は20代の頃には、住宅を買うなんてことはしない、と思いこんでいました。大きな住宅ローンを背負い込んでしまうことで、自分が身動き取りにくくなってしまうんじゃないか、というのが理由です。
　当時はバブルで、土地や住居を買えば値上がり、という時代でした。知り合いの不動産屋さんは「よほどのことが無い限り、土地は値下がりしない」と言い切っていました。ある意味で、その「よほど」のことがあったわけですが。
　
　現在一軒家に住んでいる僕としては、未だにマンションを買っておけば良かったのか、一軒家が正解だったのかの答えは出ていません。

　マンションは、セキュリティ面で良さそうです。特に最近のマンションは、入り口のセキュリティがしっかりしており、外部の人間が簡単に入りにくくなったものが多いようです。地震対策が施されているのが通常でしょうから、住んでいても安心であると思います。（一部、問題があるようですが、イレギュラーではないかと）
　また、マンション入居者のみが利用できる、共同スペースも充実してきています。知り合いが入居している錦糸町のマンションにお邪魔しましたが、入居者だけのカフェがあったり、屋上の展望スペースがあったりして、隅田川花火大会を見ることも出来るそうです。
　それ以外ですと理事会。呼称はいろいろあるようですが、ゴミ当番、共同スペースや外壁の修繕、住民同士のいざこざを解消する場。ただ、運営者や運営の仕方次第では、もめ事の根源になっていることもあるようです。
　
　一方、一軒家の場合。自分の土地の中でやる分には、基本的に自由です。もちろん、土地の地目、所在地などにより、色々な制限はあるにせよ、色や形状など、マンションのように隣と同じにしなくても良いわけです。
　しかし、セキュリティ面は不安だらけ。どのセキュリティ会社を利用するのか。その前に、玄関の鍵はどういったものか、一つで良いのか。窓の鍵は何にする。全て考えなくてはなりません。木造だったらどうする、鉄骨ならどうする、それぞれに合わせて考えなくてはなりません。正直言って、すごく面倒でした。
　また引っ越してきたばかりだと、ゴミはどこに捨てれば良いのか。ご近所とどうやってお付き合いすれば良いのか。また、地元のイベントの情報も分かりません。
　そのために町会が存在するわけですが、その町会にはどうやって加入すれば良いのか、もご近所とのお付き合いの中で聞き出す必要があります。
　
　いずれももっと考えるべきポイントがあるのでしょうが、まずは自分のライフスタイルがどうなのか、を考える必要があると思います。自分の性格も、ですね。
　近所と付き合うのが嫌いなのに、一軒家に住んでみると近所の興味が一斉におそってきます。（苦笑）ご近所さんは、色々な意味で新築に興味があるわけですよね。「どんな人が住むんだろう」「中はどんな風になっているんだろう」「子供は何歳なんだろう」「赤ちゃんがいて、うるさいんじゃないか」などなど。。。その興味を受けて立たなくてはなりません。（そんな大層なものかどうか・・）
　マンションの場合、同じフロアの方とのお付き合い。住民の理事会への参加。知らない人とエレベーターで乗り合わせた、などなど。
　僕も以前は、自分のライフスタイルなんぞ考えたこともありませんでした。住居といえば賃貸マンション、という生活が17年くらいあったのですが、建築士からライフスタイルと言われて考え込みました。
　その日から、自分の生活を客観視してみて、その中で地元に根付きたいという意識を感じ取った結果、現在に至っています。
　マンションにするか、一軒家にするか。そして買うにせよ、借りるにせよ、自分のライフスタイルを見定めるのはとても面白いことです。