2009年12月
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2007/02/05
北京のオフィスビルは、元々マンション設計で建築されたものが少なくありません。そのほうが設計基準が厳しくないため、安上がりかつ速く出来るから、というのが理由だそうですが、日本的に考えると怖い話です。(今は、その手法もとれなくなったそうです)
そのせいもあり、またそのせいのみならず、オフィスビルのエレベーターは、台数も少ないせいか出勤時間帯は混み合います。昼時もそうですね。大混雑です。北京では列を成す人が少ないため、乗り込むときも年末のアメ横さながらの様子です。(日本でも、後から来てエレベーターの前に陣取る輩は少なくありませんが)
で、いったんエレベーターに乗り込むと、降りる際には声を掛け合います。いえ、それは日本でもあるのですが、北京では次のフロアに着く前に「次で降ります」と言って、エレベーターの出口付近に進みます。出口付近に立っている人も、ごく自然に場所を譲ります。
東京では、このような習慣はあまり見かけませんね。エレベーターが到着して、ようやく奥から出てくるのが普通です。(僕もそうです)北京の方がせっかちなのかも知れませんが、出勤時間帯の1秒でも早くオフィスに着きたい人で一杯になっているエレベーターでは、声を掛け合うほうが有効的に感じました。
中国、北京のマナーの悪さばかりが取り上げられますが、こういった配慮(?)もあることをお伝えしておきたく思います。
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コメント
久しぶりにコメントします。僕は「配慮」というより「相互不信」から来ている行動だと思います。上海の地下鉄で、ドアの前にへばりついたり、次ぎ降りるかどうか前の人に聞いたり、一駅前から出口までかき分けてポジション取りをするのを見かけます。そうしないとどうなるか。
人はどいてくれない、ドアは無情に閉まってしまう、降りる人がいるのに載る人が先に入ってくる、いっかい降りてまた載ろうにもドアが閉まってしまい自分だけが馬鹿を見る。そういった相互不信から来る行動だと思いますが、いかが思われます?
>声を掛け合うほうが有効的に感じました。
起因を追及せず、効果にだけ注目するのもいいですね。
なるほど、まあ確かに声をかけ合った方が「中国」では有効な手段ですね、お互いが阿吽の呼吸で動いているわけではないし。
>nuruiさん
コメントありがとうございます。
なるほど、そういう見方もあるんですね。中国は80年代から行っていますが、ここ数年は行っていませんでした。
で、最近頻繁に行くようになって感じたことなので、深く観察出来ているわけではありません。
今後もう少し、理解を深めたいと思います。
>chris dingさん
コメントありがとうございます。
chris dingさんのブログは、いつも楽しみに拝読しています。
そうですね、何らかの原因はあるのだろうと思います。
ただ、事象として、日本で各階に止まる毎に乗客半分くらいが出たり入ったりしているのは無駄な動きが多いように感じています。
個人的には、ICタグか何かで、降りるのが早い人は自動的に入り口付近に、遅い人は奥の方に移動させてくれる仕組みがあれば、なんて考えてました。(^^;
私も同感です。
エレベーターに限らずバスでも電車でもどこで降りるか(次に駅で降りる程度でもいい)表示できれば、余計な摩擦が避けられていいかなと思います。携帯電話端末を使って何かできそうな気がします。
私もookiさんのブログを楽しんで読んでおります。
ookiさんのエレベータの例はまさに中国の社会を反映していると思います。いわゆる効果を重視し手段は選ばない。
>chris dingさん
なるほど、中から見る視点は、違うものなんですね。