2009年12月
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2006/11/21
最近聞き始めたポッドキャスティングで、「久米宏 ラジオなんですけど」という番組があります。どちらかというと、出勤時よりは帰宅時向きだと思っている番組です。ポッドキャスティングとしては、まだ新しい番組なのですが、今回の出演は、講釈師の神田山陽さんです。
講釈師自体がよく分からないのですが、神田山陽さんが仰っていた、6年間のフリーター(みたいな感じ)時代のお話に、素晴らしいキーワードが出てきました。それが「人の顔を見ること」です。6年間のフリーター時代に、一番勉強になったこと、という質問を受けて出てきた回答です。
人の顔色を見る、といったオドオドしたものではないようですね。人は、聞かないで仕事できる人には、頼みたくなるものです。そのことを仰っていました。場の空気が読める、というのも、このたぐいではないかと思います。
仮に僕がでぇく(大工)さんの親方だとします。最近手伝いで来た若者が、とても気の利くヤツ。僕が次にしたいことを先読みします。木を切る時には、既に電ノコ(電気ノコギリ)が横に置いてある。玄翁(げんのう/金槌のこと)を持ったら、サッと釘を持ってくる。
こういった仕事の進め方は、サポーター的な仕事の鏡だと思います。自分の役割を理解しているというべきか。僕たちの仕事でも、それぞれの役割があります。その役割は、人を手助けする役割であることもあるはずです。
そういった時に、本当に役立つように仕事をしているか。あるいは、自分品位で仕事していないか、を客観的に見つめる時間が必要かも知れません。
神田山陽さんの場合は、もしかすると自分のバイトのクビを切られないためだったかも知れません。が、しかし、どうすれば喜んで貰えるか、を真剣に考えたのではないでしょうか。僕たちは、ともすると真剣に考えることを端折ってしまっているときがあるかも。
気軽に聴いているはずのポッドキャスティングで、とてもまなびがありました。