2009年12月
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2006/11/24
我が家の娘は、ようやく入学する小学校が決まりました。door to doorで30分程度ですから、無理のない範囲です。安心しました。
我が家の場合、元々は地元の公立小学校に進む予定でしたが、去年学校公開で授業風景を見に行った際に、あまりに酷い授業の進め方を見て心配になり、私立を考えたという経緯があります。
実際に色々と見てみて、学校の方針や立地、ハード面からソフト面まで様々だな、と実感しました。六本木にある小学校の学校説明会では、「業界人」的な雰囲気を醸し出している両親が多かったです。
広尾の学校説明会では、芸能人が来ていましたし、お医者さんも多かったようです。見栄を張りまくって(バーキンとか、ケリーバッグが氾濫していました・・)いるお母さんも大勢見かけました。正直、そういうところには、うちの奥さんがしんどいでしょうね。
うちの娘は3月生まれで、性格ものんびりしているので、その性格のまま行ける学校を選びました。
さて、一方でうちの地元の公立小学校は、クラスが一組だけ。それでも定員割れしそうな感じです。なぜ、ここまで差が出るのか。僕は、公立の学校の先生たちは考えるべきポイントが、色々とあるんじゃないか、と思います。
なぜ、自分の学校に来たがらないのか。なぜ、公立小学校は人気がないのか。
教育委員会が云々とか言いますが、人のせいばかりにするのではなく、自分たちで出来ることもあると思うのです。それが、豚のPちゃんの主人公、黒田先生でもあると思うのですよ。もちろん、黒田先生だけではありませんし。
本来は、公立小学校で良いはずです。わざわざ高いお金を払って私立を選ぶのは、見栄のための人ばかりではありません。公立が不安だからなんです。そういう人が多いと思います。
うちの娘が行く小学校の面接では、「いじめについて、どのようにお考えですか?」と聞かれました。予想外の質問だったのですが、親と学校で押し付け合っていてはいけない、というお話をさせていただきました。
FAJ東京フォーラム2007の打ち合わせで、ある女性が、ある障害者の小学校で、1年生のお世話をしている人たちに「この子の10年後を考えているか。」という話題があったそうです。
皆さん、真面目に取り組んでいる人たちではありますが、「ハッと」した人たちが多かったそうです。いま6歳のこの子が、高校1年生になる姿を想像していなかったそうです。そういうものなのだと思います。
しかし、親はそうはいきません。この子の、高校1年生も、大学1年生も、社会人も、自分が生きている限り、見守っていかなくてはならない。大人になった人が悪いことをしたときにも、マスコミは親のところに行きますが、その人が行っていた学校の先生のところにはいかない。(多くは)
取り留めのない話で恐縮ですが、そういう視点を持っている、または持つ努力をしている先生に預けたい。そんな気持ちでいます。
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コメント
大木さん、教育のテーマでの趣の深いメッセージをありがとうございます。
学校現場では今「保護者とのコミュニケーションをいかにうまくとるか」というのが一つの大きな課題のようです。あちらこちらの学校で保護者とのトラブルが問題という話しを聞きます。(私は公立しか知りませんが)
しかし、ファシリテーション的に考えてみるとこれはとてもおかしい現象です。なぜなら、保護者であったって、学校サイドであったって、目指すところは「子どもたちにより良い教育を提供する」ということであるはずだからです。
学校現場にも第三者としてのファシリテーターが入り込んで、学校サイドと保護者との話し合いのプロセスをマネージメントする必要があるのではないかと最近しみじみ感じています。
共に力を合わせて「良い学校作り」を目指す、それが理想の形ではないかと。
また大木的教育論、楽しみに待っております。
>さらださん
僕が感じているのは、「親が無責任」が多いのかもしれないということです。
詳細はともかく、先生たちを責めても、何も解決しないのだと思います。
対立なんぞしているヒマはなく、むしろ協働していかなくてはいけないはずなのですが。。。
こちらこそ、さらださんから学ぶもの多し、です。
公立と私立との格差。現在の首都圏では私立が公立よりずっとマシ。でも、たいていの地方では私立より国公立のほうがいい。そう考えると私立か公立かは学校の質の本質的決定要因ではないんでしょう。
もちろん様々な原因があるのでしょうが、その中でも、生徒(とその親)をどのくらい選べるかという点はかなり大きなウェイトを占める気がします。受験を通して親ともども自分たちの求める人たちを相手にできる学校がそうでない学校より、"総体として"良い教育ができるのは自明でしょう。
とはいっても選抜をなくすわけにもいかないので、選抜なしのところの底上げが必要。でもセレクションをかけられる学校の論理は、オープンでやっている学校にそのままは当てはまらない(だって、言ってもいうこと聞かない子や親の割合が多いんですから)。
解決策はぽんとは思いつきませんが、そこら辺が自助努力では限界がある本質的な問題点という気がします。(エスカレータ私立産の首相が掲げる教育改革が心もとなく感じてしまう理由は、ここら辺にあるのかもしれません。)
>HLさん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、首都圏で私立の小学校が定員割れした、なんて聞かないですよね。それを分析することで、何らかの打開策が出る・・・のでしょうか?
草の根運動&教育委員会、のあわせ技・・・、無理な要求なんでしょうか。。。
初めまして
Start Macのモニターをやっておりますサンラブと申します。
Macの記事を拝見にお邪魔致しましたが此方の記事にとても共感しましてコメント致しました。
私が住んでいる市は、私立の小学校は、ありませんので当然学校を選択することも出来ず、地域の公立小学校へ入学しております。
そして今周辺4小学校が少子化で児童数が規定数に達せず統廃合の流れに進んでいます。
学校環境を先生の立場からもっともっと見直して公立小学校でも私立に負けないぐらいの授業を行って頂きたいと常日頃思っておりました。
>サンラブさん
コメントありがとうございます。
僕の地元、墨田区でも、統廃合が進んでいます。(小学校のみならず、中学、幼稚園など)
一方、私立は20倍を超す倍率。考えなくてはいけないこと、ありますよね、きっと。