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PHPの最新状況:PHP 7.4の開発状況(第八回:廣川類氏)

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私が編集支援している廣川類氏のコラム「PHPの最新状況:PHP 7.4の開発状況(第八回)」がプライム・ストラテジーで公開されました。

興味がある方はご覧ください。

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まだまだ残暑が厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。PHP7.4の開発は、引き続き、2019年末のリリースを目標に続けられています。今回のコラムでは、前回に続き、PHP 7.4における変更点について解説します。

◆PHP 8のJIT機能について

前回、PHP 8で導入が予定されるJIT (Just-In-Time)機能について紹介しました。この記事では、参考として、PHPに付属するベンチマーク用スクリプト(bench.phpおよびmicro_bench.php)によるテストの結果を示しましたが、結果の考察について注意が必要ですので、本稿で補足します。

前記事において、PHP8+jitではPHP7に比べて、アルゴリズム系を扱うbench.phpで約4倍、シンプルな言語機能を扱うmicro_bench.phpで約2倍と、実行速度が大幅に高速化されることを示しました。図1および図2のPHP 7.4とPHP 8.0 JITの結果の比較がそれにあたります。この結果には、注意すべき点があります。それは、PHP 8.0のJITがPHPに標準搭載されたオペコードキャッシュOPCacheの仕組みに基づき実装されていることです。PHPでは、PHPスクリプトを実行する際、スクリプトのコードをバイトコードに変換(コンパイル)してから実行します。オペコードキャッシュは、このバイトコードを共有メモリ上にキャッシュすることで、PHPスクリプトのロード、コンパイルに要する時間を省略し、実行速度を大幅に高速化する仕組みです。PHPでは、標準でこの仕組を利用可能としています。

(この続きはこちらをご覧ください)
https://column.prime-strategy.co.jp/archives/column_3272

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