東大辻先生のAI活用時代にPythonで見る夢 > 第9回 ITスキルとしての数学
私がCTC教育サービスで編集支援している東大辻先生のAI活用時代にPythonで見る夢 > 第9回「ITスキルとしての数学」が公開されました。
興味がある方はご覧ください。
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はじめに
昨今、機械学習ブームの影響もあってか、数学を学び直したいという機運が高まっているように感じます。そこで今回は、数学をひとつのITスキルと捉え、数学を学ぶ利点や方法などについて考えていこうと思います。まず、数学の仕組みと学校教育における数学について考えます。学校で学ぶ数学は、カリキュラムに沿って必要な基本事項を学んで行きますが、大人が学び直すときはカリキュラムに縛られる必要はありません。応用事例から興味をもって、どのような数学が使われているのか知るという道筋もあると思います。さらに、数学を学ぶとき、コンピュータの助けを借りるというのは強力です。ここでもPythonが役に立ちます。
数学は何が難しいのか
数学は、定義や公理と呼ばれる証明無しで認められる事実から、さまざまな定理を証明します。実際の問題はこれらの定理を使って解くことができます。例えば、直角三角形の斜辺の長さは、のこり2辺の長さをそれぞれ2乗して足し合わせ平方根をとったものです。有名なピタゴラスの定理ですが、これを知っていれば数値計算で斜辺の長さを求める事ができます。学校の教育は、洗練されたカリキュラムに沿って、各分野ごとに数学の基礎を学んでいきます。ここで必要となってくるのは、定理を証明するための完全無欠な論理展開能力と、ミスの許されない計算能力です。学校のテストでは、これらの能力を問われます。しかし、緻密な論理展開やミスのない計算を得意とする人はあまり多くはないでしょう。私もよく、数学のテストで計算ミスをして痛い思いを何度もしました。それでも私は数学を嫌いにはなりませんでしたが、多くの人が数学に苦手意識を持ったり、そもそも自分には理解出来ないものだと誤解したりする理由はこのあたりにありそうです。
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