50代になっても仕事を得続けるために必要なこと

40代になったばかりの私が書くような内容ではないのですが、いろいろ情報が入ってくるので、少しまとめておこうと思います。

50代になって仕事を得るのに苦労するパターンは、もしかしたら以下かもしれません。

1．サラリーマン時代は管理職としてそれなりに仕事ができていて、早期退職などで退職された方

元々有能な方なので安心感があるのだと思います。52-3歳くらいで早期退職をして2-3年ほど好きなことをして、55歳から56歳ごろから管理職として仕事を探そうとする方が割といます。しかし現実は厳しいように思えます。55歳を過ぎた管理職を中途で雇用しようという会社はあまりなく、タイミングも重要であるため、かなり苦労されるようです。55歳過ぎから独立をされて成功されている方をメディアで見ることがあります。もしかしたらメディアに出られるくらい、難易度が高いことかもしれません。

2．職人的な手に職がない方

1人である程度の作業を職人レベルでできるかたは割とすぐ仕事が決まるようですし、独立しても何とかなるみたいですが、どうしても部分的な仕事しかできなかったり、昔の癖が抜けず、部下に仕事を依頼したいと思う方は、なかなか難しいようです。中高年の転職の場合、40代の上司の部下になるケースも多いと思うのですが、どうしても年上の部下は使いにくいようで、チームワークというより、完全に任せられる仕事でお願いするほうが好まれるようです。

3．仕事で活かせるコネクションが少ない方

面識があるのと仕事で活かせるコネクションはかなり違います。お互いにGIVE&TAKEが成立しないと、コネクションにはならないはずです。相手もビジネスであり会社の看板を背負っているので、感情で判断ができないはずです。ビジネス的に魅力がある提案とセットか、この人と付き合っておくと、のちのち良いことがあると思われるような関係でないとコネクションは成立しないと思います。飲みだけではできないと思いますし、戦友としての共同成功体験がとても大事だと思います。

4．仕事に勤勉さがなく、コミュニケーションが不得手な方

この手の方にはとても厳しい時代になるかもしれません。
私からは申し上げることはありませんが、もしかしたら根本的な何かを自分の為に変える必要があるかもしれません。

偉そうに、未経験のことを書きました。

さて、本題に入ります。

もし、転職を考えている方がいれば、言いたいことがあります。

余計なお世話だと思うのですが、転職は最後の手段として考えてほしいのです。

転職回数が多い私が言うのですから間違いはありません。
転職することは信頼を失う事であり、勤続年数が長いことは信頼を得ることです。そして社員と会社との信頼関係の証明にもなります。
次の転職先に、今、気が付いていない良いことがあることは保障されていません。
思わぬ落とし穴があることが多いと思います。でも、もう元には戻れません。例え、戻れても「こいつはまた辞めるやつ」と思われることもあります。

次の会社が短期間で退職になれば、その次はさらに厳しく、年を重ねるごとに就職は厳しくなるので、どこかで破たんする可能性があります。そして、もう元のさやには戻れません。元の環境にも戻れません。

40代以上の方で今転職しないですむ方は、転職しないほうがよいと思います。
（無責任はことは言えませんが、一般的にそう思います）

特に、今、大手にいる方へ。その場所は誰もが座れるポジションではありません。上には上がありますが、下にはさらにそれ以上の想像もできない下があると思います。大手社員はそれくらいに目に見えない恵まれていることがあるはずです。

また、大手企業でなくても中途採用をあまりしない会社は社員をあまり解雇しないように思えます。そういう会社との縁は大事にしたほうがよいです。是非勤め上げるべきと思います。

さらに、「いろいろあるけど、今の会社が好きな方」や「社長か上司か同僚か、部下に親しみを感じる方」は辞めるべきではありません。自分が好きな人と一緒に仕事をできる環境を捨てるべきではありません。会社を辞めることはその好きな人に迷惑をかけることになります。きっとその人たちは「お前の決めたことだから応援するよ」と言ってくれると思いますが、迷惑がかからないはずはありません。

もし、将来に不安があるようでしたら、転職をするのではなく、上記の「２」のような手に職をつけることや「３」のようなコネクションを増やすべく、土日や帰宅後の時間を費やし、万が一に備えることが重要であると思います。

仕事のミスはやり直しがききますが、
履歴は修正ができません。

転職は最後の手段です。

次に会社の将来に不安を感じる若い方へ、

もし、そう思うのでしたら、皆さんが会社の将来を明るくしてください。

今は「無理だ！」と思えるかもしれませんが、そんなことはありません。今の会社も昔若い人だった方々が昔、変えてきた環境です。そして人が作ったもので人が変えられないものはないはずです。当時よい仕組みだったのが、今の時代に合わなくなったため、若い人たちが不安に思うのだと思います。先輩方に負けないような良い会社を作るべきと思います。

安易に転職をしてはいけません。

「最低3年は会社にいるべき」という人が多いですが、3年ごとに転職をしたら、40代には7社を経験し、50代には10社近くを経験することになります。その履歴で初対面の面接官や初めて見る社長の信頼を1時間程度で得るのは極めて難しいです。

そして、今の会社が新卒後の最初の会社でしたら、未経験者である貴殿を雇用してくれ、貴殿に対して実力以上の評価をしてくれる貴殿にとって寛大な会社です。その優しさに甘んじることなく、人としてしっかりと恩返しをするべきと思います。当時の私を振り返ると恥ずかしいことが多いです。そうなってはほしくはありません。

勝手なことを言いましたが、参考になることがあれば幸いです。

追伸：この手のことを書くと匿名の書き込みがあるケースがありますが、このブログは従来通り、匿名の書き込みは削除します。予めご了承ください。