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「自炊」でカンナ。道具のあるところ、必ず発展がある。

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本を分解してスキャンするのに「カンナ」が良いそうです。

フランス料理を食べに行くとナイフとフォークとスプーンがたくさん出てきて困ります。そんな経験があったのでこの本の表紙を見たときに自然に手にとってしまいました。

『Amazon.co.jp: フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー): ヘンリー・ペトロスキー, 忠平 美幸: 本』
http://www.amazon.co.jp/dp/4582766935

これはグルメの本ではなく、フォークの歯が4本に落ち着く過程を通して道具の進化を考察した本です。人間は何かの目標があるときに道具を進化させてより簡単に、楽しく、その目標に到達できるように努力する生き物であるということがよくわかります。

ナイフやフォークにしても、ほんのささいなことなのですが魚用フォークだと肉が切りにくく、スープ用のスプーンではデザートが食べにくいものです。「食べ物」というほとんどの人間に共通して与えられる楽しみであるからこそ道具の進化はすさまじいものがあります。日本の箸も銀座の「夏野」などの専門店にいけばうどん用、納豆用など様々な箸を見ることができるほどです。

という前提からして本を分解してスキャンすることについて裁断機の種類や、キンコーズなどの外注、またはカンナを使って削るといったやりかたが議論されているのを見ると、どれほど皆さんが本気で本の電子化に挑んでいるかが感じられます。

道具の進化があるということは不便が存在することの間接的な証明です。電子書籍が流行することは必然であると思いました。また、道具に加えて「グッズ」の充実も注目すべきことです。iPhoneのケースは多岐に渡ります。過去のガラケーで特定の機種にカスタマイズされたケースが、様々なメーカーから出されることはほとんどありませんでした。私の記憶では10年ほど前にNECの折りたたみ式携帯が大ヒットした際にぬいぐるみにするものが流行して以来、大規模なものは発生していないと思われます。

iPadやKindleが日本で本格的に普及するとすればその少し前にケースの増加が観測されるはずです。それを楽しみにしています。

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