男の料理を誉めるポイント
オルタナティブブログでカレーを中心とした料理トークが流行しています。
私の感覚からすると今の30代なかばから上くらいの世代では料理ができることをことさらにアピールする人が多いように思います。それはひとつに「中学から家庭科が必修でなかった」ことから料理ができる男性の割合が少ないということがあるのではないでしょうか。我々くらいから下の世代ですと公立であれば高校でも家庭科があるくらいでしたので、料理なんて小学校以来で全然まったくわかりませんということはありません。
さて男の料理には誉め方があります。「うまい」「おいしい」というよりも全然違うポイントを誉めなくてはなりません。特に女性の方は女性同士の感覚でいくと的を外していることがあるかもしれません。
1.趣向
その日の料理に趣向、凝ったポイントがあれば、まずそれを言い当てなくてはなりません。カレーが話題になっていますのでカレーを取り上げますと、
- ジャガイモは粉ふきいもにして別に投入している
- 水分が多い(または少ない)タイプのカレーである
- スパイスの破片があることから市販のルーを使っていないようだ
- チキンは骨付き
といったようなところでしょうか。言い当て方は、1つか2つにしておくことです。全部を言い当てるとおもしろくありません。また、言い当てるところまでにとどめ、その理由を聞いてはいけません。
「これ粉ふきいもなんだ」→「そうなんだよね。こうやるとね……(略)」
と話題が膨らみます。
2.技術
その日の料理に投じられたであろう技術を言い当てなくてはなりません。同じくカレーを取り上げますと、
- 肉がとても柔らかい(圧力鍋の使用?)
- マイルドになっている(1日寝かしている?)
- 大きな具が煮崩れていない(下ごしらえ?)
- 舌触りが柔らかい(裏ごし?)
といったようなところでしょうか。これはたくさん指摘した方がいいです。しかしこれも技術そのものを言い当てるわけにはいきません。
「この肉スプーンでも崩れるくらい柔らかい」→「別に圧力鍋で煮ただけで……(略)」
と話題が膨らみます。
3.調達
趣向と技術については女性にも通じるところがありますが、調達について突っ込んで欲しいのは男性特有の感情ではないかと思います。具材と道具の両方について調達の苦労を聞いてあげなくてはなりません。
- 使った器具(圧力鍋、ダッチオーブン、タジン鍋、ル・クルーゼなど)
- 肉の部位と値段(肉を安く調達し、美味しく化けさせることはポイントが高い)
- 買ったお店(業務用スーパーや個人商店のポイントが高い)
- 仕込み(塩漬けにして1週間キープなど)
4.情報
ここまでのノウハウをどのようにして身につけたか?というところをまとめて締め上げます。
- タモリ
- オヤジ直伝
- 行きつけの店のマスターから
- ネット(cookpad、2ch、dpz)
そういう自分のカレーはというと
- ジャガイモは粉ふきいもに
- 人参と玉葱をおろし金でおろす
- トマト缶(かケチャップ)と2を合わせてぼそっとするまで炒める
- 甘口のカレールーと水を投入
- 沸騰してタプタプ鳴るまで加熱
- 塊のママの豚ヒレ肉を投入
- 再度加熱してタプタプ鳴ったら火を止めて
- シャトルシェフにin
- 豚に火が通ったら取り出して薄切りにして芋と一緒にご飯に盛り付け
こんな感じでしょうか。甘いカレーになります。リトルスプーン風。