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情報漏えい対応ではたらく人が心身ともに疲労

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情報漏えいの事案が相次いでいます。

ゲームセンターでゲーム中に名簿を盗まれたり、ファイル共有ソフトを使ったりという事件が立て続けに3件ほど耳に入りました。

ファイル共有ソフトというと少なからぬ会社で「私は自宅でファイル共有ソフトを使いません」という宣誓書だったり誓約書だったりを取り交わしていることと思います。また、個人情報を帯びている場合は酒を飲んだりしないというルールがあるところもあるでしょう。

確かに自分が微妙な情報(病歴とか)を他人に預けるとしたら、ぜひとも受け取る人には酔っ払って欲しくないです。また、できれば寄り道しないで欲しいと思います。今ここであげたような行動を社員に強いるのはある程度仕方のないことでしょう。

しかしこういったルールの強制が行き過ぎることに注意しなくてはいけません。極端な例を挙げれば、動画共有サイトにアップロードされているテレビ番組は製作者の許諾を得ていないものもあるため「動画共有サイトは一切見ません」という宣言をするところが増えてくる、というところにまで会社が干渉してくるかもしれません。

例えば、ある実名のブロガーが同じ名前のユーザIDを様々なサービス(メール、オークション、ブログのURLなど)で使っていたとします。ある日動画共有サイトでその人のユーザIDと思われる個人ページを見つけ、お気に入りリストを見てみたところ違法アップロードらしきアニメが大量に登録されていた、というようなケースがあったらどうでしょうか。もしそのブロガーの会社が映画や音楽などのコンテンツ系の会社で、違法行為を無視できない立場だった場合は厳しい処分を下さなくてはならないかもしれません。となるとその会社では再発防止策として「動画共有サイトは見ない」なんていうルールができてもおかしくありません。

大切なものを自宅に持ち帰らざるを得ない場合は酒を飲んだり寄り道をしないというルールも、強化すれば「お腹が空いていても決して飲食店には寄らない」というようなことがルール化されることがあるかもしれません。すると社員からは、それほどまでに社員のプライベートな時間を制限するならばもはやその一部は業務とみなせ、残業代や手当てを払えという要求が出るかもしれません。

業務資料の持ち帰りを完全に禁じて、会社に到着するまでも勤務時間とみなしてきちんと残業代を払ったり、それで終電を逃したらタクシー代を負担したり、どうしても持ち帰る場合に「緊張の代償」として手当てを払ったり、ということができれば良いですが、なかなかそんな余裕もないところが多いでしょう。となると社員に「心して持ち帰れ」という命令が下る事になります。

社員のプライベートに会社が干渉することを、どれほどのレベルまで社会が許容していくのかはわかりませんが、国民性としてガチガチに固めていくのが好きな人が多いので今よりも固いルールが「常識」として定着していくんではないかと思って少し不安です。

#2009/1/12 22:00

タイトルに間違いがありましたので修正しました。理由は変換ミスです。ご指摘くださった方にお礼を申し上げます。

「情報漏えい対応ではたらく人が心身ともに披露」⇒「情報漏えい対応ではたらく人が心身ともに疲労」

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