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せっかく来たから何か買おうという消費

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せっかく来たから何か買って帰ろう、ということをよく聞きます。行列で有名になったクリスピー・クリーム・ドーナツも、せっかく並んだんだから、ということで友人の分などもまとめてたくさんのドーナツを買う人が多かったように思います。

ここ数年で六本木ヒルズや表参道ヒルズやミッドランドスクエアなど新しいランドマークが東京にできました。そういう場所はTokyo一週間などで特集が組まれるなど色々と宣伝されるので行かないといけないような気分になります。その気になって行ってみるのですが、単なる複合商業施設ですので大して珍しいものがあるわけではなく、かといって何もしないまま帰るのがもったいなくてなんとなく焦ったような気持ちになる時があります。その打開策として目に付いたお店に入って何かを買おうと思うのですが、場所が場所だけに色々と高いですよね。そうすると「でもせっかく来たし何かを買おう」ということで適当に安めの品物を買って帰るというパターンに陥りがちです。

という話はかなり前からあるそうで、今から30年以上前の1970年代にVANというブランドショップが大人気となったそうです。調べようにも生まれてなくてすみません。実際のところを体験してませんので伝聞形の情報で失礼させてください。

VANで買い物をした証である紙袋を持つことすらステータスと言われるほど人気があり、地方で「東京に行く用事がある」と言えばVANで何か買ってきてくれと頼まれることも珍しくなかったとか。そして期待を背負ってVANに行くものの予想以上の価格帯にひるんでしまうのですが、「せっかく来たし」ということでレジ周辺にある安い商品(聞くところでは布の肩掛けバッグ、ベルト、靴ひも?)などを購入し、「おみやげなんで紙袋を分けてください」というのは恥ずかしいので何度もレジに並んでいくつものVAN袋をゲットしたとかしないとか。でもそうやって手に入れたVANの袋は大切にされて、意中の人へのとっておきのプレゼントのときなどに使われたとか。本当なんですかね?

ディズニーランドでも「開門前に1時間も並んだんだから閉門までいよう」という人がいますし、海外旅行でも旅行代金が高いほど後悔のないようにパーッと遊んでしまうという人がいます。そもそも1時間並ぶかもしれない、ということや旅行代金が高い、ということがわかっている上で意思決定したのは自分なのに、その決定が後悔とならないように金を注ぎ込んで積極的に楽しみを得るというところがおもしろい現象だと思います。

かく言う自分は今日、朝市に行きました。近いとは言えないのですが、自転車で行けなくも無いところにある商店街で朝市をやっているという情報を聞きつけて7時過ぎに家を出ました。実はその前に2回同じ朝市に行っているのですが、1回目は9時に行ったら跡形もなくなっており、2回目は8時に行ったら後片付けの真っ最中でした。そして三度目の正直です。やっと開催中の朝市を見つけました。過去2回も逃した上に気温約3度という寒さの中、3連休の真ん中に敢えて7時に起きて朝ごはんも食べずに自転車を漕いで向かう朝市。これはテンション上がりますね。

モーニング市場。

私が到着した時は10軒ほどしかお店が出ていませんでした。それがMAXなのかMINなのかはわかりませんでしたが、私のほかにもお客さんがいて朝市っぽい賑わいを感じる事ができました。せっかく来たので銀杏とミカンとゴマ団子を買って帰りました。そうしたら2回も福引ができて味付け海苔とスナック菓子が当たりました。

「せっかくだから」という気持ちで買い物をしたわけですが、満足できました。世の中便利になりましたので、飛行機を使えば地球の裏にでも24時間以内に行けますし、ネットのお取り寄せを使えば北海道のスイーツ(笑)を家で楽しむ事ができます。今日朝市で買った物だってSEIYUのネットスーパーを使えば家にいながらにして手に入れることができたでしょう。しかしその反対に自分自身が何時間も行列に並んだり、早起きをしたりしないと参加できないイベントというのは、苦労を乗り越えた分だけ達成感が加わって大きな満足を得られるのかもしれません。

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