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書評;ノマド化する時代 大石哲之 を読んだよ。

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大石さんがノマドについての本『ノマド化する時代』を書いた。
 
ノマドってなんだっけって、、、あのオフィスのない人か、みたいな。
先ごろ、僕らクロスコープでもノマドプランを発売 したばかり。
固定したオフィスない人にぴったりですよ、ってやつね。
東京も含めて、アジアを転々と渡りつつ、お仕事をしているような、いわゆるジェットセッター向けのプランなわけですが、最近はやりなので「ノマド」プランってことにしたのでしょうな。
ちなみに僕自身はそのノマドではない、という自覚がある。僕は、ちょっと移動が多い、事業家である。
ところが
大石さんの本によると、そんなことにはならない。
本書で紹介されている【ヨーロッパ最高の頭脳と呼ばれる経済学者・思想家のジャック・アタリ】氏(そんな人知らんけどww)は、その著書『21世紀の歴史 ~未来の人類から見た世界』(作品社)のなかで、『すべての人がノマド化されてしまう未来図を描いた』そうである。
なんだそれ。
つまり、このアタリさんによれば
『人々は望もうが望まなかろうが、すべて次の三つのうちのどれかの<ノマド>になってしまう、という。
最初のノマドが、二一世紀の新しい支配階級<ハイパーノマド>。二つ目が、定住民として国の枠組みの中に住みながら、ネットやガジェットを使って世界の境界を超える<バーチャルノマド>。最後が、仕事を求め世界中に出稼ぎに行かねば食っていけない<下層ノマド>だ。』
え” ・・・マジカ。 全員ノマドすか。全世界全員か。
つまりノマドでない人はいないと、いう、、そういうナニか。
うーむ。 そうなん。ということは、大阪のおかんもそうなんや・・。それは流石に、乱暴ちゃうか、とか思いつつ、ページを捲っていく。
この3つのノマドについて、その定義が丁寧に説明されてるわけだが、本書の中の<ハイパーノマド>ってのは 
『雇われる側でも、雇う側でもない。ときに、同時に複数の肩書きや職をもつ』らしい。
あれれれ、そういう意味では、これはおいらだな。
他の<バーチャルノマド><下層ノマド>を定義も読んだけど、逆に僕の状況には合致しないしね。
ということで、地球人全員ノマドなんだわさ、っていう、マサカの展開。
本書は洒落乙系カフェを渡り歩いたり、自己啓発セミナーをやったりしている自称ノマドのみなさんも読んだらいいかもしんないし、フツーの生活している人も、みーんな全員ノマド=該当者・当事者ってことなんで読んでみてもいいかもしんないね。面白かったよ。
ここまで読んで興味高まった人は、当の大石さんが本書のプロローグ全文をブログに公開したので読んでみてみてね。どうぞ。
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