東証一部へ市場変更したテラスカイ、AIチャットボットのサービス提供へ
この28日、株式会社テラスカイの東京証券取引所マザーズ市場から同取引所市場第一部へ市場変更されたことを受けて開催された、今後の事業戦略についての説明会にお邪魔する機会をいただきました。
今回の上場市場変更について、社長の佐藤さんから「マザーズは東証一部に比べると認知度が低く、東証1部や2部の株ではないと取引しない投資家の方も居たりする。」という話が印象的でした。
この1日前の東証一部上場についてはテレビでも取り上げられご覧になった方も多いかと思います。
こちらのページではこんな紹介文が掲載されています。
企業へクラウドシステムの導入支援などを行う「テラスカイ」が27日に東京証券取引所の東証一部に上場した。テラスカイはクラウドの概念が一般的になる前の2006年からクラウド事業に着手した、いわば草分け的企業だ。2014年にはアメリカのセールスフォース社と業務提携し、現在ではセールスフォースに関連する事業が売上高の7割を占め、三菱UFJ銀行など導入実績は3,000件を超える。さらに、人手不足や働き方改革、コスト削減など最近の企業の悩みの種を解決するサービスとして需要も多く、クラウド市場の拡大とともに、今後の成長が期待される。芸人・厚切りジェイソンは、テラスカイのグローバルマーケットを担当する部署の本部長で、芸人になる前から勤めていたため、佐藤社長とも旧知の仲だ。二人のインタビューを通して、会社の歴史や、苦労、今後の先行きに迫る。
ハイテク関連株は貿易関税などの問題もあり一部軟調の動きもありますが、このコーナーの最後で「だが、クラウドだけは別」と紹介されているのがこれまた印象的でした。
このような報道もありつつ同社の株価はこの数日で高騰を見せており、市場変更の効果が良い方向に現れていると推測されるところです。
普段セールスフォース関連と企業さんとのお付き合いが多いだけに自分にとっては知っていることも、一般投資家の方には馴染みのない部分がまだ多くあるのだろうと感じると共に、この上場市場変更から信用力の担保と、資金調達力が大きく向上し、事業規模の拡大と、さらなる新規事業領域への展開を行うとのことで、
その領域は具体的には以下のような
「デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた環境整備する"DX Ready"を支援する(戦略はお客さまで、実現の支援をテラスカイが行う)
- ポストモダンERP/LIFT&SHIFT
- AppExchange化支援、
- 次世代コンタクトセンター、
- R&D部の設立、
- 「mitoco」への投資
5つの重点施策としていくという話でした。
会見の後半は、重点施策にあるR&D部を設立して、『mitoco』への投資を拡大していくという具体例として、mitocoにAI チャットボット機能を搭載するという内容で、テラスカイ CTOの竹澤さんから紹介がありました。
「mitocoアシスタント」は映画アイアンマンで見かけるような、パーソナルアシスタント機能を提供してくれるようで、例えば、スケジュールや会議内容などの確認をmitocoアシスタントと対話対話しながら行うことができたり、コンセプトムービーの中では、会議室の予約時間の変更や、メールの内容を音声指示する様子などが紹介されていました。
「mitocoアシスタント」は、マルチクライアントを想定していて、現在は、LINE WORKS、Slackとの連携が決定。将来的にはAlexa for Businessとも連携する予定との事。
毎回同じようなことを尋ねると、こちらも申し訳ないと思いつつ、「以前にも申し上げたように」といちいち言われてしまうと、こっちも嫌な思いをすることが良くあります。
こういった人間同士のコミュニケーション不全を機械を相手にすることでストレス軽減できるのは自分としては大歓迎だったりします。
そういった意味で「mitocoアシスタント」の実戦デビューを楽しみにしたいと思います。