Galaxy Tabを電子書籍リーダーという観点からiPadと比較してみる #itmgalaxy
週間ダイヤモンド10月16日号「電子書籍入門 読み方・買い方はこう変わる!」においてGalaxy Tabは個別デバイス紹介ページで
(Galaxy Tabについて)業界関係者は一様に「iPadに対抗できる唯一の端末だ」と話す
と紹介されていました。今日はそのGalaxy Tabの実機を体験できるイベントに参加しているので参加エントリを書いてみたいと思います。
まずGalaxy TabはiPadと違い母艦を必要としないマシンですよね…と、
という事はiPadは一応iBooksのストアに本体から接続してePubを購入出来る仕組みになってはいますけど日本のiBooksがオープンしていない事と、正規品という言い方も変ですがiBooksやGoogleブックスへの書籍登録にはISBNが取られているものが前提だったりして、個人出版のような状態でこういった電子書籍のストアに掲載するのは難しい状態だと推測されまます。
このような状況において個人による電子出版を行うとなるとWebサイトやブログなどからePubファイルをダウンロード販売する事になるわけですが、残念ながら現状iPadではiBooksでePubを開く関連付けをできないんですよね…
ポッドキャストで配信という手もありますがこれは販売物ではなくフリーペーパー向きの方式だったりして…
この当たり前な事が出来ないというのはePub形式で電子雑誌の制作・発行をしている立場として大変悔しいものがあったのですけど、Galaxy Tabのほうはこんな感じでWebサイトからePubをダウンロードして
自動でブックアプリの本棚に電子書籍を入れてくれるではありませんか(嬉!
このGalaxy Tabの「ブック」というアプリ、今朝アップしたエントリにも書きましたけどiBooksに見た目や操作性、そして表示の感じもそっくりです。これを物真似を批判するのは簡単な事なのですけど、電子書籍の制作をする立場としてはこの「ブック」と「iBooks」の表示にそれほど大きな差が無い…というのは大変ありがたいことで、
現状Appleが独自拡張で対応しているビデオの埋め込みには対応はしていないようですが、これもePubの仕様がアップデートしていくなかで解決可能な問題だと思います。
何より嬉しいのはこの「ブック」がGalaxy Tabに搭載されて、これまではタブレットデバイスと言ってもipadしか無かった状態でその市場性に疑問を持たれていた著者や出版社の方々にePub形式による電子書籍流通の可能性を前向きに捉えていただく絶好の機会になるかと思います。
自分としてはこのあとSAMSUNG電子の担当者に「ブック」アプリの仕様と、DOCOMO担当者には個人のePubファイルをドコモマーケットに掲載する道があるのかどうかを訪ねてみたいと思うのでした。
追記:本日ご紹介したePubによる電子書籍はこちらのサイトから無料でご覧いただけます。音楽好きな方は是非手にとってみてください。