早弁は親が担任に許可を得てやるような事じゃないよね?
»
SAPIOという雑誌に深川峻太郎さんという方の「日本人のホコロビ」連載が載っていて、今回のテーマは
日本を揺るがす「早弁問題」
なんの事かと思えば、ある私立高校の保護者会で、担任教師に「息子は昼休みまでにおなかが空いてしまうのですが、早弁をしてはいけないでしょうか」という質問をしたという話が紹介されており、この相談した息子の倫理観の有様として、
早弁に許可を求めるような高校生は、きっとこれからもママに「友達が大麻くれたから吸っていい?」とか、「好きな女がいるんだけど不倫しちゃダメかな」などと相談するはずで、真面目なのか不真面目なのか、一体どっちなんだキミは?と問いかけていて
こういう男子を草食男子と呼ぶのかどうかはちょっと微妙なところありますが、著者はキリンやシマウマだっていつ草を食うかぐらいは自分で決めるのだから、「草食男子」は草食動物に失礼な比喩だと指摘してますw
そして最後のほうでは、この現象を過保護な母親だけの責任ではなく、社会に問題があるのでは?と以下のような分析・解説を加えています。
- しばらく前から社会では盛んに「コンプライアンス」が言われてきた。
- 筆者は「告訴されないギリギリセーフのところで不真面目にやれ」と思い込む
- 要するに、「ヤクザに学べ」だと受け止めた
- だがこれは間違いのようで社会一般では、
- ひたすらルールを守り、少しでも逸脱したらペコペコと謝罪するのが今の「コンプライアンス精神」
- だったら、「真面目にやれ!」で済む話しで、なぜ「コンプライアンスだ!」とカタカナ語で叫ぶのかが分からない
- こうした風潮は「とにかくルールを守ろう」というヒツジ以上に従順な人間を生む
- 合理主義者は何でもルールで線引きすれば良いと考える
- だがグレーゾーンを認めないのは合理主義ではなく、管理主義
- 大人の判断力が求められるグレーゾーンを否定し続ければ、この国はますます幼稚な「お子様ランド」になる
細かい部分で若干の認識の違いはあったりはするのですけど、大人の判断力が求められるという考え方の必要性についてはわたしも賛同したいと思ったのでした。
最後に我が家においては、早弁ってやっぱり聞いてするもんじゃないよね…ってありがちな結論に到達したのですが、皆さんの家庭ではどんな話し合い結果になったりします?(苦笑)
SpecialPR