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私自身、約10年間に渡って、大手企業を中心に新規事業立ち上げの支援をしてまいりました。これらの経験を元に、難しい新規事業の取り組みについて、少しでもお役立て頂けるようなちょっとしたコツを発信していけたらなと考えています。

新規事業のチャレンジを一発勝負で終わらせるな!

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もう すっかり春ですね。春といえば、何か 新しいことにチャレンジしたくなりますね。で、今回は、春っぽいテーマとして、(だいぶ こじつけ感が強いですが)新規事業チャレンジについてです。

●「俺、サラリーマンに戻るわ。」
このたぐいの言葉、仕事柄 1年に数回は聞かされます。一念発起し、脱サラして起業して、新事業にチャレンジした友人・知人からです。
だいたい、彼らの共通しているところは、ドカンと大きな初期投資をしてしまっているんです。ウン百万円とかウン千万円とかかけて、いきなり、最先端のシステムを開発してみたり、都心に広大なスペースを作ってみたり、たくさんのスタートアップメンバを採用してみたり、などなど。
めっちゃ 男らしくて、かっこいいんですけどね。ただ、たった一度の失敗ごときで、新規事業へのチャレンジをリタイアするのは、「もったいないなぁ。」とつくづく思うのです。

●失敗は、成功への確度を高める。

「僕はずっと失敗してきた。今までのどのビジネスでも一勝九敗くらい。唯一成功したのがユニクロです。」(*http://systemincome.com/5150 より)

これは、ユニクロ 柳井さんの名言です。あの柳井さんだって、成功確率10%なのです。そもそも、新規事業の成功確率は低いというのが前提なのです。
また、このたぐいの失敗は、計り知れないほど 多くのことを学べます。そりゃそうですよね、必死になって もがき苦しみ 手を尽くしたわけですから。
すなわち、失敗は 成功への道筋であって、2回目 さらに3回目 さらに 4回目へと だんだん成功への確度を高めてくれるのです。
だから、1回の挑戦でリタイアするのは、ほんと もったいないのです。

●いきなり全てを注ぎ込まないこと。
はじめて 新規事業にチャレンジする人は、思いつきのアイデアを何の根拠も無く「これは 絶対に成功する!」と過信する人が とかく多い気がします。恐らく、世の中が見えてないからだと思いますが。
悪いことは言いません。1回目は、特に失敗する可能性が高いので、いきなり全てのお金を注ぎ込むなどせずに、もし失敗した時のために、2回目・3回目への余力を残してください。

●市場の反応を見ながら、段階的に!
いきなり全てを注ぎ込まない方法とは?
例えば、新商品・新サービスを開発してリリースする場合、1つの方法として、開発する前に あたかも既に出来上がっているかの様にプレスリリースを打つのです。それで 市場の反応を見る。引き合いがあれば、そこで、あわてて開発、時間が足りなければ "売り切れ" とか言って 時間を稼ぐのです。
また、Webサービス等であれば、裏側の仕組みは、大きくシステムに依存しているかと思います。ただ、これも 最初から 全てシステム化するのではなく、人で対応できるところは、システム化せずに 人海戦術で対応して、トランザクション/取引量との兼ね合いで、システム化のタイミングを探るのです。とにかく、市場の反応を見ながら、段階的に拡大を図るのです。

以上、何かしら参考にして頂ければ幸いです。

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新事業推進社 エフィジェント 赤秀有為
停滞しがちな新規事業企画・立ち上げを推進支援します。

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