ライフネット生命の商品は「タテ・ヨコ思考」の成果物ということがわかった #asacafestudy
今週くらいからでしょうか、最高気温が 20 度を下回るようになってきて、コート姿もちらちら見られるようになりました。自分は、半袖で外を歩くと奇異にみられるようになってきたので、フリースジャケットをはおるようにしていますが、みなさんがいかがですか。
今日は「朝カフェ次世代研究会」の 27 回目で、ライフネット生命の出口社長による講演「情報発信の重要性」でした。わかりやすく、語り口も素晴らしい講演でした。その中でも気になったキーフレーズがいくつかあったので、まとめておきます。
人間はみたいものしか見ない、あるいは見たいように現実を変換してみてしまう動物である。程度の差はあれど「自分にとって都合の良いように解釈してしまう」ことってあると思います。特に、Twitter や Facebook 上で流れてくる情報をみていると、都合の良いように解釈してしまう方って多いのではないかと思います。
出口社長はおっしゃいます。「人間は世界経営計画のサブシステム」であると。誰もが「よりよき世界にしよう」とする中で、現実 (世界) を素直にみることができないことが問題だということなのでしょう。出口社長は、素直にみるための施策として (1) タテ・ヨコ思考 (2) 数字・ファクト・ロジックのみで考える と紹介されていました。
タテ・ヨコ思考「タテ・ヨコ思考」とは、タテ (時系列)、ヨコ (他者との比較) の両軸で考えましょうということです。ライフネット生命さんの資料を拝見させていただいたのですが、「20世紀の保険は死亡時の保険、21世紀の保険は就業不能時の保険 (タテの思考)」や「インターネット専業によるコストの低減 (ヨコの思考)」が反映されています。
これって保険に限らず、あらゆるビジネスに適用できそうですね。で、この「タテ・ヨコ思考」に必要なものが「数字・ファクト・ロジック」ということなのだと理解しました。
数字・ファクト・ロジックのみで考える日本の税収は、バブル崩壊時の約60兆円がピークなのだそうです。平成23年度の歳入は約92兆円で、その内の税収は約40兆円。出口社長は、この数字を明示して、どんなに景気がよくなったとしても、約60兆円を超える税収は難しいのではないかという参加者の意識を整理した上で、海外が日本の財政に対して評価している内容を解説されていました。これは、「タテ・ヨコ思考」するための例なので、講演であがった内容がそのまま正しいか否かは別として、勉強になる内容でした。
出口さんのご講演は、ファクト (グラフ) が多く使われており、非常にわかりやすいものでした。よくスティーブ・ジョブズのプレゼンが話題にあがりますが、彼のプレゼンの最初にグラフや数字がよくでてきますね。プレゼンする人にとって、とても参考になる内容でした。
それ以上に、(1) タテ・ヨコ思考 (2) 数字・ファクト・ロジックのみで考える ことが気になったので、出口社長がオススメされていた「自分のアタマで考えよう」という書籍を早速購入しました。これから読むのが楽しみです。