サーチコンソールの検索パフォーマンスとは? 検索クエリと合計表示回数について
サーチコンソールにある検索パフォーマンスは旧来のものから名称が変わりましたが機能はさほど変わりません(旧名称は「検索アナリティクス」)。データ保持期間が過去16ヶ月と大幅に増えたことが一番の変更点です(旧版は過去90日)。検索パフォーマンスでわかるのはGoogle検索結果ページにおける該当サイトの以下情報です。
- 合計クリック数/該当サイトが何回クリックされたか、サイトの流入数に関わるので一番わかりやすい指標です
- 合計表示回数/該当サイトが何回表示されたか、検索結果におけるリーチ状況がわかるのですが実感がしづらいと言えます
- 平均CTR/該当サイトの検索結果におけるクリック率、掲載順位とタイトル・説明文で変わりますが結果以上の指標には使いづらいです
- 平均掲載順位/平均の検索順位、検索結果は誰が見ても一緒ではないので平均となります、当然上位になる方が良いです
各数字は以下データで絞り込むことや比較ができます。
- クエリ/検索キーワードのこと、キーワードごとの合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位がわかります、順位チェックツールとしても利用可能
- ページ/ページごとの数字がわかります、作成ページの効果検証に利用可能
- 国/国別の数字がわかりますが、グローバルサイト以外はあまり気にする必要はありません
- デバイス/デバイス別(PC・モバイル・タブレット)の数字がわかります、端末の種類まではわかりません
- 検索での見え方/AMPやリッチリザルト・Web Lightなど特別な機能別数字がわかります
また、検索タイプ・日付での絞り込みや比較も可能です。
- 検索タイプ/ウェブ・画像・動画、それぞれの数字がわかります
- 日付/最大16ヶ月の期間内で数字がわかります
なお、サーチコンソール旧版では日別の数字がダウンロードできたのですが、現在のバージョンではグラフでわかるのみです。
「合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位」4つの指標を月別に計測するとサイトのポテンシャルが把握できます。弊社は携わっているサイトのGoogle Analyticsの数字と共にサーチコンソールの数字を月ごとに計測し解析に活用しています。
クエリの活用方法〜検索キーワードの種類を増やす
検索パフォーマンスを結果の数字として見ているだけでは意味がありません。サイト改善に使用できる情報があります。その一つが「クエリ」です。クエリはデフォルトではサイト全体の検索キーワードが一覧できます。普通に運用しているとキーワード数がMAX数字(999)に到達するでしょう。これをページ単位でフィルタをかけます。
すると特定ページに対するクエリがわかります。この状態でキーワード数が少ない場合は改善の余地があります。ページタイトルの見直しやコンテンツ追加をすることでページのパフォーマンス改善ができます。
検索キーワードの種類があっても掲載順位に対して表示回数が少ない場合はこのページの改善よりも新規ページ追加の方が期待効果があります。ターゲット選定の見直しにも活用できます。 Webの良いところは比較的低コストでコンテンツ追加ができることなので、事前の選定に時間をかけるよりもトライ&エラーで進める方が効果的と考えます。そのために役立つのがサーチコンソールです。
「合計表示回数」という指標に対する考え方
サーチコンソールにある4つの指標「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」のうち、「合計表示回数」というのは読み解くのが難しい指標です。少ないよりも多い方が良いのは当然なのですが、「合計表示回数」が多いからといって必ずしも「合計クリック数」が増えるとは限らないからです。「合計クリック数」は掲載順位やクリック率にも依存します。「合計表示回数」を全体で見ようとすると見誤る可能性があります。
しかし、これをキーワード単位で見ると見方が変わります。表示回数の大小で検索ニーズが掴めます。平均掲載順位が低くても表示回数が多い場合はポテンシャルがあるキーワードなので対策する価値があります。また、表示回数に対してCTRと掲載順位を分析することでタイトルと説明文の改善を検討することもできます。
このように検索パフォーマンスを深く見ることでサイト改善やコンテンツ追加に有用になります。ぜひご活用ください。
▼サーチコンソール「検索パフォーマンス」は弊社サイトにもコンテンツがあるのぜひご覧ください。
https://www.web-ma.co.jp/search-console/performance.html