サーチコンソールとは? 2018年にリニューアルした新しいSearch Console
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サーチコンソール(Search Console)は以前はウェブマスターツールという名称でした。ウェブサイトの検索結果状況やGoogleが認識している状態を把握できるツールです。2018年1月より現在のインタフェースへ移行し、現在正式版としてリニューアルしました。とはいえ、現在新しいサーチコンソールでは把握できない機能もあるため、旧版と合わせて利用されている方が多いように思います。
2018年正式版へ移行した新しいサーチコンソール
2018年9月より現在のインタフェースのサーチコンソールが正式版となりました。現在のサーチコンソールで利用可能なことは以下です。
- 検索パフォーマンス
- Google検索でのパフォーマンスを分析します。Google検索結果における「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」が期間別に表示・比較できます。データ期間は最大16ヶ月。検索タイプ(ウェブ、画像、動画)の選択と比較も可能です。
- URL検査
- URLに対してGoogleインデックスにページがどのように表示されるかを確認できます。URLがインデックス済みであるか否か、インデックス未登録の場合はインデックス登録をリクエストできます。後述する「インデックス対象範囲」と「モバイルユーザビリティ」チェックも行います。
- インデックス対象範囲
- Googleが認識しているページを分析します。インデックスされているページのステータスと表示回数をグラフで表示します。インデックスされていないページ(除外されたページ)はその理由もわかります。
- サイトマップ
- 新しいサイトマップの追加と現在のサイトマップの登録状況の確認ができます。
- モバイルユーザビリティ
- ページがモバイルフレンドリーか否かの確認できます。インデックス対象範囲のページ数と合わせて分析することで、Googleがどのくらいモバイルフレンドリーと認識しているのか把握もできます。
- AMP
- Google検索におけるAMP(Accelerated Mobile Pages)の検索結果を分析します。AMP検索結果のステータスと表示回数をグラフで表示します。エラーや警告がある場合はその理由とURLもわかります。
- 手動による対策
- Googleがアルゴリズムではない、手動によるスパム対策が行われているか否か確認できます。
- リンク
- ページごとの外部リンク・内部リンクをしているページが確認できます。リンクはサイト単位で数もわかります。またリンクのアンカーテキストも統計データとして分析できます。
- 設定
- 所有権とユーザー権限の確認ができます。権限によってはユーザー追加も可能です。
旧サーチコンソールでしかできないこと
2018年9月からは旧版になりましたが、現在の正式版サーチコンソールでは見れない、旧版のみ閲覧可能なデータもあります。
- メッセージ
- Googleからの通知メールのアーカイブです。Googleからの通知メールは新しいサーチコンソールでは見ることができません。
- HTMLの改善
- Googleによるタイトルタグ、メタタグの有無や重複の指摘がもらえます。意外と有り難いメニューだったのですが、現状新サーチコンソールには同様の機能はありません。
- インターナショナル ターゲティング
- 地域と言語設定の確認が可能です。Webサイトの対象が日本語版のみの場合は見る必要性を感じられないからでしょうか。
- URLの削除
- 特定のURLを検索結果から一定期間非表示とすることができます。実際の利用状況が多くないからでしょうか新サーチコンソールでは非搭載です。
- クロールの統計情報
- 新サーチコンソールではGooglebotのクロール状況が把握できる機能はありません。
- robots.txtテスター
- robots.txtの内容確認とテストが可能です。大半が特定ディレクトリの除外とサイトマップのURL通知くらいの利用なのでテスターの必要性はなかったのかもしれません。
- URLパラメータ
- Googleがサイトをより効率的にクロールできるよう、あなたのサイトで使用されているパラメータの処理方法を指定できるのですが、現在新サーチコンソールには非搭載です。Googlebotに対しての余計な指示は不必要ということでしょうか。
以上簡単ではありますが、サーチコンソールの機能についてまとめました。サーチコンソールは非常に便利ではありますが、弊社では主に一部機能を中心に利用しています。次回以降その辺りを解説します。
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