「ウエブ進化論」と業務プロセス
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我が尊敬するW氏と久しぶりに飲みながら、知的ショックを幾つか頂いた。その一つ、梅田望夫著の「ウエブ進化論」が面白いと。早速購入して読む、確かに結構面白く数日で読み終える。Google・Yahoo・Blogに代表されるウエブ時代の今日までとこれからを、技術論だけでなく関係者の行動にまで言及している。Best Sellerのようで著書そのものへの書評は沢山Web上にあるのでここでは控える。
面白く読んだ事は既にご紹介したが、ある点での不足感を感じた。Internet/チープ革命/オープンソフトの実現は地球規模の総表現社会を実現し、Googleは最適情報を誰にでも瞬時に提供する。最適情報を提供されるという点において、我々は確かに満足する。しかし、自社の内部統制をITシステムで行うとか、最も安く良い製品を地球規模で購入し製造とリンクするとかの我々が今問題としている実業務はどうなるのであろうか?業務プロセスへの言及が欲しいのである。それができてITシステムは意味があるのである。
人間は情報を得て行動を起こす動物である、企業体は情報を峻別して行動を起こす組織体である。ならば、著書が言う情報提供での情報革命の実現だけではウエブ時代(新しいIT時代)は、実現しないのである。それだけでは不足で、行動即ち、実業務(業務プロセス)のIT化が必要なのだと思う。情報と行動(プロセス)がウエブ時代と思う。
著書で筆者は「情報革命は神経系を供給する」と言っている。小生は「業務プロセスのITシステム化は、行動革命を実現し意思決定系の基準を提供する」といいたいが、言いすぎだろうか。
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