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「子供2人を乗せて走ることの出来る自転車」やっと登場か!

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子供さんを持たれている方はご存知かも知れませんが、自転車に2人の子供を乗せて走ることは”道路交通法”や”各都道府県公安委員会規則”では認められていません。しかし現実には、自転車の前と後部荷台に座席をつけた自転車に子供を2人乗せて走っている姿は街中ではよく見かけます。昨年あたりから様々な規制や注意が厳しくなり、今まで黙認されていた幼児2人乗せに関しても注意されることも増えたようです。

現実には、自分で自転車を漕ぐことのできない年齢の子供が2人いる場合、自転車をあきらめて外出するのが筋なのでしょうが、例えば買い物に行く場合には、帰りに(両手に)荷物を持ち、子供2人を連れて移動することを考えると、それはそれで大変ですし、結構危険もあります。また、たとえ上の子が(補助輪付きの)自転車を漕げるとしても、自分が自転車に乗っている状態では、外出先で事故の危険に遭遇した時に子供を守ることもできません。

(ちなみに我が家は、下から2番目が自分で十分に運転できるようになり、ぎりぎりで昨年から3人乗りを卒業しましたが、それまでかなり長い期間3人乗りでした)

一方で、規制の理由もよく解り、子供を2人乗せた自転車は重心が高くなり運転も危険です。そのため、転倒事故を防ぎ、それに伴い子供への危険も防ぐという意味で規制は必要なものなのだと想像します。

どちらの方法でも危険という状態でしたが、このたび財団方針自転車産業振興協会が募集していた補助金制度「安全性に配慮した幼児2人乗用自転車の試作」に対して14件の申請のうち12件を採用するという決定がありました。採択されたものは、リンクからごらんいただくとわかりますが、2人を乗せても重心が低く、かつ安定した運転が可能なように工夫されています。一部に関しては、まだ運転中の幼児の足等に関する安全性に工夫が必要なように見受けられますが、ここまできたことは大きい進歩だと思います。

久しぶりに、現実に即した解決策が実現しそうな気がします。しかし、同時に長い時間放置されていたことに関しても反省が必要かとも思います。

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