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「知識とルールの詰め込み」と「ロールプレイング」

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多くの会社では、4月に入社した新人が研修等やOJTの期間を終了して実務に入って苦労をしている時期だと思います。長期間の研修を行うことが可能な大企業を別として、多くの企業ではとりあえず一通りの教育を終了したら即座に現場で戦力として考えていると思います。実際には、これから実務で学ぶことこそが、真の意味での研修かもしれませんが、失敗が許されない環境で慣れない仕事で、新人の人は毎日大変ではないでしょうか。

企業の研修もいろいろ様変わりしているようで、ロールプレイングを多用したり、OJTを上手く活用したりして、毎年研修体系も進化しているようです。昔の研修のように、大学の講義と試験のような無味乾燥のものから、より現実に即して、知識を定着させる工夫を試行錯誤しているようです。

しかしながら、変わらないことは一つだけあります。研修にはカリキュラムがあり、それに応じてテキストやら教材があり、その結果研修で最小限学ぶことや、研修で実際に行う内容には答えが準備されていることです。その結果、研修自体が答え探し、暗記・記憶のためのものと勘違いする人も多いようです。

確かに研修で知識やルール(進め方・考え方の決まった形)を得ることは重要です。その一方で、実務ではその知識を柔軟に出し入れし、ある場面では知識として得ていたもの自体を否定することも必要になります。ロールプレイングは、限りなくその対応力や現場での臨場感を提供しようとして、カリキュラムに含められていることが多いようですが、その一方でロールプレイングにも何故か答えがあり、教える側も答えに対して相違がある場合に、その相違が実務で対応を行う場合にプラスであるのかマイナスであるのかを判断する以前に、間違いとして扱ってしまいます。

最低限の知識・ルールを定着させることももちろん前提として重要になりますが、その一方で10人いれば10通りのアプローチが存在することを前提にすることが、ロールプレイングをファシリテーションする側としては重要だと思います。

しかし、それを行うためには、ファシリテーションする側に豊富な経験があることが必要となりますので、なかなか難しいことも事実だと思います。そういった意味でも、研修・教育の方法もこれから様々な分化をしていくのではと考える今日この頃です。

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