観客を楽しませる方法もいろいろ
ライブのDVDやビデオを見ていると、ミュージシャンやバンドによって、観客を楽しませる方法は様々であることがわかります。
ハードロックやヘビーメタルでは、リズムに乗った激しいアクションで、観客席を含め会場全体を立てノリに巻き込むことが多いですし、さらにテクニックやいわゆる「かっこいい」動きで観客を魅了します。
一方で、ステージでの演奏と周りの動きを一つのパフォーマンスとして、観客をノラセルだけでなく、見て楽しませるライブを展開するミュージシャンも多くいます。日本で言えば、米米クラブなどがそれにあたると思います。海外では、フランクザッパの流れを踏んでいる、スティーブ・バイのステージも”見せる”パフォーマンスにあたります。
あまり映像としてまとまったものはありませんが、「ライブ・アット・アストリア」はその中でも比較的楽しめるものだと思います。メンバーには、タラスからMR.BIGへ参画していたビリー・シーハンも居て、テクニックを魅せるステージのように感じますが、その中でもテクニックを使いつつ、観客の目を楽しませるステージングを展開しています。
また、古いところでは、フィルコリンズのライブインパリなどは、「見せるステージパフォーマンス」の真骨頂といえると思います。ヒット曲のオンパレードだけでも楽しめますが、それに加え360度のステージの上で様々なパフォーマンスを展開して観客を楽しませています。
映像的に面白く、魅力的に編集されていることも事実ですが、トップミュージシャンもステージでは様々な独自のスタイルを持っていて、ステージに対する考え方を垣間見るような気がします。日本でも、松任谷由美(それとジャニーズ系とかですかね)あたりのステージパフォーマンスが注目されていますが、もっとアイドル系だけでなく、様々なミュージシャンが「見せる」ステージングを展開してくれないかなと思ったりします。