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角界の仕組み

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以前に出ていた本ですが、お寺や大相撲など、身近にありながらも、なかなかその仕組みが解らない領域に関して掘り下げて仕組み、慣例などを解説しているシリーズがあります。その一つが「大相撲の経済学」です。

朝青龍の一連の騒動や、古い人しか解らないかも知れませんが、双羽黒、輪島の不祥事、そして若貴ブームなど、定期的にマスコミをにぎわしてくれる角界ですが、その仕組みはよく解りません。力士の給与も表面上は低いと感じる数字が公表されていますが、実のところはまったく別の仕組みで給与が成立していることも、知ってみるとびっくりしながらも、なるほどと感じさせるものがあります。

また、給与だけでなく、角界での身分の問題(いわゆる年寄株)など、一般常識の範囲をはずれているかも知れませんが、知ってみるとなかなか歴史のあるシステムであることはわかります。

その一方で古いしきたり、制度がここにきて無理が生じていることを冷静に分析している部分と、歴史を紐解くことで角界がうまく機能してきた一面を冷静に論説してる部分が、この本の内容にひきつけられる理由かもしれません。

ちょっと、言葉や仕組みに詳しくなったところで、大相撲を観戦してみると、また新しい発見があるかもしれません。

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