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思考能力を育成するには?

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仕事で入社から数年目までの人と一緒になると、考える力というよりも熟考する力が足りないと感じることがあります。自分自身も若いころはそうだったのかも知れませんが、最近顕著に感じることは、答えが決まっているという前提で物事に接している雰囲気を察します。

上司やお客さまが言うことであっても、それがすべて正しい訳ではなく、経験が豊富であったり知識が豊富であっても常に「正解」に至ることは難しいわけですし、もっと言うとビジネスの世界によりよい答えはあっても、正解はありません。従って、一旦行き着いた結論を否定して、あらゆる可能性を考えることで、思考は発展しますし、考える力がついてくると思います。

経験や知識が無いことで、いわゆる無駄に時間をかけて、何度も間違いを犯すことは、若いうちに基礎体力をつける意味で重要なのですが、そこで手を抜くと考える力は付きません。上司やお客さまの言葉に正解を求めてしまうこと、さらには取り繕うに仕事をしている限りでは、基本的な能力は成長しません。

「汗をかけ」とはよく言いますが、考える力をつけるためには「脳みそで汗をかけ」という感覚が正解でしょうか。机に向かうとき以外でも、一つの物事に関していろいろな可能性を求めて考え続けること、それが思考能力を高める地道な手段の一つであると思います。また、これは経験や知識が豊富になっても、繰り返しおこなわなければいけないことだとも思います。

仕事に余裕が無いときには、ついつい手を抜いてしまいがちですが、そんな中でもあらゆる時間で考え続けること、それが重要だと思います。

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