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日本レストランシステムの経営

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日本レストランシステムとドトールとの経営統合が発表されてしばらく経ちますが、ドトールと比較して知名度の低い日本レストランシステムの経営に関する本が出版され、その経営方針などがきちんと説明されています。

「外食・非常識経営論」という題で、初めは外食産業での経営革新のお話の本かもしれないと思い購入してみました。内容は日本レストランシステムの会長で、これまでの成長を支えてきた大林さんが、外食産業で急成長を遂げ、かつ高利益率を維持できている経営方針、経営方法に関して、かなり具体的に述べています。内容は、難しいことではなく、

  1. 外食産業の基本として、味と品質を維持することを第一実現目標に据えて、その上で適正な価格を維持するために、慣習やこれまでの考えを覆してもかまわないので、方法を考える
  2. 管理は、中央ですべて行うものでも、現場(店舗)にあらゆる責任をもたせることではなく、現場が責任を負えない内容は必ずそのリスク回避の無駄が発生するので、中央でリスクを負って、現場は現場で達成できる責任を負わせる
  3. 試行錯誤は必要であるが、やると決めたら数回、数箇所で試行し、それでもだめな場合は潔く撤退する

と言ったことが主な内容です。さらに、外食産業としての常識や、店舗管理の常識に囚われた発想から解き放たれ、改めて考えてみると、日本レストランシステムの経営スタイルは斬新であり、その一方で結果だけ見てみると当たり前のことを当たり前に行っているとも言えると思います。しかしながら経営者として考えた場合、因習を含めこれだけのことを決定し、軌道に載せるにはかなりのご苦労があったのではと推測します。

へたな戦略論の本を読むよりも、身になることの多い一冊だと思います。

(ちなみに私はスパゲッティ五右衛門の大ファンで、週に1回程度食べに行っています…)

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