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プロジェクト管理の資格

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山口さんのエントリー「プロマネとPMP、評価が高いのはどっち?」を拝見して、最近感じていることをちょっと書いてみようと思います。

まず、前提ですが、個人の考えとして「資格」はあまり意味がないと思っていますので、この考えが異なる場合には、全体的に異論になると思います。あくまでも、(今の)資格(制度)に意味がないという前提での意見として捉えてください。

以前も資格に関するエントリーを書きましたが、資格にも様々な種類があると思います。

まず資格として思いつくものとしては、医師免許や弁護士免許のように、ある行為を行うこと自体が資格の取得を前提としている資格(つまり免許ですね)です。運転免許等もそうですが、これは対象の人数どうこうというよりも、専門性や技術といったものが一定レベルに達していない状態でサービスや活動を行うことで、社会的な影響や被害が大きいため、厳密(?)な資格運用がなされています。

その他の資格では、免許ではなく単なる資格であるため、資格試験に合格していなくても、サービスや活動は可能です。ITの世界はすべて資格でしかないため、「資格を取ること=仕事をすること」では無く、あくまでも「資格を取ること」自体が目的化しています。つまり、資格取得者の数によって会社の信頼性を証明したり、このことに連動してか資格取得者に手当てを出すという形で、「資格によって技術を磨くこと」よりもとりあえず資格を取ることだけが目的化しているケースが多いと思います。

プロマネにしてもPMPにしても、資格保持者がプロジェクト管理をしっかり出来るわけではなく、資格を持っていることを名刺に書くこと自体を恥じた方がよいのではと思うほどの仕事のレベルであったりすることも実際に発生していることは、私の個人的にも何度も経験しています。そのような状態であっても、まだ会社はPMPなどの資格取得を推奨して、もっと重要な実務としてのプロジェクト管理能力の向上には努めないという現状に疑問を持ちます。

その他の技術的な資格もそうですが、実務の能力向上を優先して、仕事の結果で今の資格の無意味さを明確にすることが重要であるとともに、その一方で資格試験を提供する側も、プロジェクト管理などでも資格取得のためにペーパーテストだけでなく、実技の要素を取り入れるなど、本当の意味でユーザーがPMを選定するために役に立つ資格制度に改善していって欲しいと思います。

Comment(1)

コメント

トラックバックいただきましてありがとうございます。
確かに資格をもってその人の実力を測ることには問題が多いですね。私も資格が先行して、後から経験を補っているタイプです。
基本情報技術者のような基礎レベルの実力を認定するには今の資格制度でもうまくいっているように思いますが、高度で専門的な分野となると問題が多いようです。情報処理試験も来年あたりからITスキルスタンダードとの連携を強めるなど大規模に制度を改定するようです。技術者が目標としやすく、またユーザ側からも目安として利用しやすい資格制度になることを期待しております。

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