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和を尊ぶ姿勢が依存心に変化しているのでは?

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以前Jリーグのレポートで、ブラジルかどこかの南米を視察した際のコメントが載っていました(探しましたが見つかりませんでした)。印象に残っているので記憶の範囲でお伝えしながら、雑感を書きたいと思います。

内容は、子供がボールを持ったときの対応の違いです。「現地の子供はボールを持つと出来るだけボールを持って自分でプレーをしようとするのに対して、日本の子供は爆弾ゲームのようにできるだけ他のメンバーに渡そうとする」といった内容のコメントがされていました。教えられているプレースタイルにも起因するのだと思いますが、コメントではそれ以上に自信の持ち方や個の力の見せ方のようなものの違いを訴えていたように記憶しています。

実は仕事で接している方々にも同じことを感じていて、社内であっても

  • できるかもしれないことに敢えてはトライしない
  • 仕事(タスク)をできるだけ他人に振ってしまう
  • 成果に対する間接的な貢献を過大に訴える

という傾向が年々強くなってきていると思います。IT業界が成熟し始めているからかもしれませんが、あくの強い人もいなくなってきた半面、チャレンジして自ら苦労を背負い込むことで自己を成長させ、個の力で勝負する人も減ってきたと思います。

あくまでもサッカーと私の周りだけなので、一般論にはなりえませんが、スポーツの世界でも仕事の世界でも、そしてその他マスコミや社会生活でも、”和をもって・・・”という日本の精神のマイナス面(敢えて言えば、和と言う言葉に隠れた他への依存心)がことさら目立つようになってきていて、本来持つ良さ(力を合わせて物事に取り組む)が生かされなくなってきたように思われます。

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