不燃ごみと可燃ごみの収集ルールが変わる?
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私の在住している地区でのごみ収集方法が変わるようです。今まで燃えるごみと燃えないごみ、そして資源ごみ(その他に粗大ごみがありますが)という分類でした。10月からは分類は変わらないのですが、プラスチック関係は燃えるごみに混入して出すというルールになったそうです。
説明書きには、「不燃ごみの廃棄場所が逼迫してきた」という理由と、「プラスチックを燃やしても公害が発生しないことを確認した」という説明(ものすごく省略しますが)でした。確かにごみの量も多いですし、さらに出来る限り最終処理を減量していく必要性も理解できます。
その一方で、個人的に心配な点は2点
- ごみを分別することで、ごみの減量や資源の再利用の必要性の意識付けを行ってきた一部を撤廃することでの意識の低下
- 燃やしてしまう不燃ごみとして扱われてきたプラスチック類から発生するであろう熱エネルギーの再利用拡大の具体案が見えないこと
があげられます。特に2に関しては、どこかの文献で「単純な電力発電のための石油の空焚きよりも、一度製品として利用された石油製品(例:プラスチック)を再度燃焼させることでエネルギーを取り出すことが、全体での効率よい化石燃料の利用」といったような記事が出ていました。細部には問題はありますが、単純にごみは燃やすだけ、発電は発電だけで石油を消費というモデルよりは、より環境効果が高そうだと思います。プラスチック混入を是とすると同時に、その熱エネルギーの利用を、公共施設の暖房や湯沸しだけでなく、もっと効率的に利用して発電・売電を行うことまで考慮してもらえると、ほんの少しだけ安心します。
但し、1に関してはさらに意識付けが必要だと思います。個人的にも、分別収集を徹底的に行うまで、こんなに不燃ごみ(要はプラスチック類)が多いとは思いませんでした。
利便性の追求と、将来への備え、相反する2つの命題ですが、これこそ行政によって様々な試みが行われるべき領域だと思います。
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