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「A社さんとは直接話さないように」という愚

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リーダーシップのない人、リーダーシップの弱い会社ほど、情報を自分のところだけに集め、自由な情報の流通を妨げます。例えば、「何かあったら自分にだけ報告すること」、「誰々とは直接話さないこと」といった事細かな指示を与え、すべての情報流通が自分を通じてしかできないようにします(最悪のプロジェクトリーダーには、「時間外であってもxx社には接触するな、飲みに行くな」とまで言われたこともありましたね)。

確かに係争中の場合などは、このような情報統制が必要となりますし、それは誰かがコントロールする力を維持するためではなく、リスクを回避する目的であることが多いと思います。その一方で、通常の仕事、プロジェクト等で、このようなオペレーションをすることはナンセンスです。情報の伝達は機会が行うわけではなく人間が行うものですから、100%の完全な制御は困難だと思います。

察するところ”情報を自分のところだけに集め、自由な情報の流通を妨げる”行為の背景には、自分の統制能力への自信の無さがあると思います。本来であれば、プロジェクトの目的やリスクをメンバーとシェアして、信頼関係があれば、不必要な情報の不適切な相手への漏洩は防ぐことが可能なはずですし、さらに情報は自然とリーダーシップを持った人間に集約されるはずです。

また、”自分の統制能力への自信の無さ”が、同時に”メンバーへの不信”を生んでいると思います。メンバーとの意識の共有、リーダーとしての才覚がメンバーに認められているということが意識できれば、考え方、方針を伝えるだけで、「話すな」、「報告は自分だけ」というような指示は必要ないはずです。

”情報を統制する”ことで、統制力を高めることはある意味可能ですが、プロジェクトや通常の仕事では、きわめて困難なだけでなく、その人や会社の人格を疑われると思います。やはり、”情報が他の人や会社よりも早く、沢山集まり”それを活用できる、という姿が本来あるべき姿であり、情報そのものを統制しても、価値を見出せなければそれこそ持ち腐れだと思います。

自由なコミュニケーションが効率化、活性化に必要で、リーダーシップはもっと別にチームの使い方など別の面で強化すべきだと思います。

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