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無理がある仕事の進め方を話し合う時

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仕事の中味には、予定通り実行すること、または求められる内容を実現することに対して無理があることが多いのが現実です。時間的な無理、工数的、さらには能力的に無理なものもあります。

そのような”無理”のある仕事の進め方のお話をする際に、初めから「できません」という対応をとるケースが多くあります。交渉の方法として「できない」というスタンスから入るやりかたもありますが、一般的には外交のような高度な交渉で無い限り、その効用や結果は良い方向に倒れるとは思えません。テーブルに着いた状況がそもそも交渉を行うこと自体を決める場合や、よほど敵対している状況以外では、これからその仕事を発注・受注する、または一緒に進めるための打合せであり、「やりましょう」ということが基本的なコンセンサスのうえでの交渉の場のはずなので、お話の最初から「できません」は禁句だと思います。

そのようなお話合いの席での交渉の進め方は以下のように行うと上手くいくケースが多いと思います。

まずできるかできないか、無理があるかではなく純粋に「必要な作業の確認→スケジュール・工数・アウトプットなどを含む具体的に必要な作業の確認」を行います。ここでは、具体的に誰が行う、できる、できないなどを排除して、仕事として完成させるためにまず何をどのように行う必要があるか確認します。その上で、実際に仕事を行う際の制約事項、つまり工数、時間、能力などの制限を洗い出します。ここまでは両者客観的な打合せになりますが、ここから具体的な折り合いのつけ方を交渉します。

ポジティブなコンセンサスの上で、「やる」ということのベクトルを確認し、それに対して制約事項に応じて現実的な段取りやアプローチを考えるということで、両者の納得感や仕事に対する意識は非常に高いものになります。その一方で「できない」スタンスで入った場合には、交渉が同じ結果であっても、仕事を行う人の納得感が低く、やらされ感が高くなり、かつお願いする側からしても、非常にネガティブな意識を持っている人との印象を持ってしまいます。

やはり通常は、「やる」、「やるためにはどのようなことをする必要があるか」、「それに対する制約や阻害要因としてはどのようなものがあるか」、「どうやって少しでも確実に行うか、または出来る範囲はどのようなものか」というアプローチでの話し合いを行うことが、全体にとっては一番効果的なものになると思います。

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