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敢えてソリューションという言葉を使わないと

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しばらく俯瞰的に確認をしていなかったIT関連製品のカタログやホームページを、仕事の関係もありざっと見てみました。昔からそうでしたが、過去にも増してソリューションと言う言葉が多用されているな、という感覚を持ちました。いくつかピックアップしてみると、その意味は異なっていて、製品そのものをソリューションと呼んでいる企業もありますし、製品とサービスや、製品の集合体(平たく言ってしまうと、自社製品で揃えるとソリューションが成立するということか?)をソリューションと定義している会社もあります。

今から16-7年前から、ソリューションという言葉が広く使われだした(それ以前にも言葉はありましたが)と記憶していますが、以前にも増してその曖昧さ、表現を上手く覆い隠すために使われる頻度は高くなっていると思います。特に海外製品では原文にSolutionと使われていることもあり、そのまま直訳になっています。

いくつかの製品に関して、ソリューションという言葉を日本語で直接置き換えると何にあたるかを考えてみました。すると不思議なことに、的確な表現をするためには説明のセンテンスの挿入が必要になります。

カタログやブローシャーには紙面の制約がありますので、つらつら書く必要もないと思います。しかし、その一方で、ソリューションの内容を理解していないまま、カタログの文面だけで「xxのソリューションです」という伝達の仕方をすることももったいないと思います。

社内資料やプレゼンテーション資料を作成する際には、一度ソリューションと言う言葉を、具体的な日本語に置き換えてみることが非常に意味のあるアプローチだと感じました。

皆様も是非お試しあれ。

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