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外食産業の経営統合 ドトールと日本レストラン

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ドトールと日本レストランの経営統合が発表されました。

厳しい外食産業にあって、両社とも経営的には堅実という印象ですが、やはり外食産業で経営を発展させるためには規模が必要ということなのかな、と思います。

いまひとつ見えてこないことは、経営統合の効果です。確かに同じ外食産業。しかし、持っている店舗チェーンの内容が被らない(日本レスのお茶のカフェとドトールが一部被ると言えば被りますが…)ため、相互の食材提供は当然効果ありとしても、調達の共通化の効果はどの程度か想像がつきません。

一番大きい効果は、小規模店舗の多い両社のチェーン形態で共同して店舗スペースを確保していくことにあるのではと想像します。また、ありえるか解りませんが、日本レストランのチェーンでドトールのコーヒーが飲める、またはその逆でドトールで日本レスの得意とするパスタやカレーなどが食べれるようになる、ということも考えられます。ま、後者は多分ありえないのだと思いますが(想像がつきません)…

いずれにせよ、これから合併効果を最大限にしていくため、様々な施策を打っていくのでしょうが、外食産業の戦略・戦術の主役である、店舗、メニュー、食材に関しては今後の展開が楽しみです。その一方で、ITを含むインフラ面ではさらに効率をあげるためにグループとしてアプリケーションの標準化、および新しいシステムの利用形態が生まれてくるのではと期待しています。また、両社の合併により比較的大規模な外食産業での統合が進むのではと思います。

いずれにせよ、月に何回か行くドトールと五右衛門の変化をウォッチする楽しみが増えました。

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