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戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

プロダクト・マーケティングを詳細に定義すると

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マーケティングのお仕事をしている方とお目にかかると、「マーケティングを担当しています」という人もいらっしゃいますし、「プロダクト・マーケティングを担当しています」と自己紹介をされる方も沢山いらっしゃいます。想像するに、社内での定義がプロダクト・マーケティングであったり、組織名がマーケティングという名前であったりすることが、ご自分の仕事をそのように紹介される要因だと思います。

製品に関連するマーケティングのお仕事を一例で分類してみると、以下のようになります。

  • ブランドマネジャー: 製品・サービスの切り口で、企画から終売、販売時の価格設定、収益管理、販売促進などに関する、総責任者
  • プロダクト・ライン・マネージメント: ブランドマネジャーの下で、製品の企画、販売計画、製品のライフサイクル管理などを受け持つ責任者(ブランドマネジャーの兼務のことが多い)
  • プロダクト・マーケティング: ブランドマネジャーの下で製品のマーケティングプランを立案し、マーケティングプランの実行、製品の売上、収益、需給管理に責任を負う
  • プロダクト・プロモーション: プロダクト・マーケティングの戦略・プランのもと実行計画を立案し、実施するプロモーション担当者で、単一製品でなく、複数の製品を掛け持つことが多い、宣伝部内に配置されることもある

という4分類になります。さらにこれに宣伝、広報、経営企画、ソリューションマーケティングなど、厳密に言うと製品そのものの仕事でない部署の人も関係しますので、会社によって定義はいろいろだと思います。

各社によって、「マーケティング」や「プロダクト・マーケティング」の責任範囲、具体的な仕事のカバーレッジが異なりますので、一緒にお仕事をする時にはできること、できないことを明確にするためにも、一度確認をしておいたほうがよいと思います。特に外資系の場合には、プロダクト・マーケティングとは言っても実質はプロダクト・プロモーションであったりしますので、あまり戦略的なことに関しては権限が以上されていないケースも多く見受けられます。

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