子供のための読解力向上法 大人にも必要では?
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子供の国語力、特に読解力の低下が問題になっています。文部科学省も本腰を入れるほど、国際的にも低いレベルに落ちこんでいるようです。
Foresightの12月号に紹介されていましたが、そのような状況で注目されている教育方法として「一読総合法」というものがあります。簡単に説明しますと、題材となる文書(それも初見の文章)を数分間黙読し、感想、疑問など思ったことを書き込みます。そして、その後クラスなどで感じたことなどの話あいを行い、異論や意見を交換します。そして、最後に感想文を書きます。
いわゆる通読と言われる、読み通すこと、および何度も読むことをさせずに、最初の一読での感想、疑問を大切にすることと、ディスカッションに重きを置いていることが特徴です。また、事前に全体を読ませないことで物語やお話の続きを予想させることでの想像力を養うことができると考えられています。
当然、教える側にも準備、ファシリテーションが必要となりますので、実践できている教師も少ないようです。
同じことを仕事でも感じますが、すべてに明確な答えが存在している前提で話し合いを行ったり、仕事の段取りが予め定義されていることを前提に仕事に取り掛かるパターンが多く見られます。ブレインストーミングなどを催してもあまりうまく議論が発展しない理由も、このような想像力、対話力を身に付ける学習がなされていないからではないかと思います(一因でしかないとは思いますが)。
大学でも、大人の教育でも、起業教育でも題材は違えど同じような教育方法を採用してみるのも一案だと思います。
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