データから情報を読取る力
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市場調査やプロファイリングの仕事をしていると、お客さまとの間に認識の違いが発生することがあります。
市場調査であれば、提案時に何度も、データ収集方法、集計方法をお伝えし、単なるデータのみのアウトプットであるか、データを分析して情報として提出するものかを明文化していますが、データのみのアウトプットとのお約束であっても、お客さまは不満を感じることが多いようです。
予算との兼ね合いもありますので、分析作業をはしょり、データ収集・集計でのお仕事のほうが多いのですが、やはり使う側の気持ちからすると、単純な集計を依頼した場合であっても、何かそこで発見や示唆があることを期待してしまうようです。
背景を考えて見ますと、多分「集計されたデータから何をすればよいか解らない」というこれからの自分達の作業に関する不安と、「専門家としての意見や示唆をついでに聞いておきたい」という気持ちがあると思います。
データと情報は異なるものです。データは単なる数字や事実の羅列ですが、情報はデータから導きだされるものであり、分析のスキルだけでなく、様々な仮説を打ち立てる知識と経験が必要とされます。その意味でも、お客さまとしてももっとデータを分析することを業務として行うべきだとは思いますが、やはりどちらかと言えば結論がすぐにでも欲しいという現実に追われてしまうようです。
市場調査を行う時には、頼む側、頼まれる側両方で、もっと突っ込んで事前にお話をしておいたほうが、後々よいと感じます。
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